U18日本代表、中国にノーヒットリレー 寺島が7回13K

 「U-18アジア選手権・2次リーグ、日本8-0中国」(2日、台中)

 日本は中国に完封勝ちした。先発した今秋ドラフト1位候補左腕・寺島成輝投手が、7回無安打13奪三振の快投。早川隆久投手も安打を許さず、無安打無得点リレーで2次リーグ初戦を飾った。日本は開幕から4戦連続無失点。盤石の戦いぶりで、決勝進出へ弾みをつけた。

 底が知れない。どこまで投げても点を取られないような安心感があった。七回2死、寺島が投じた141キロの直球が外角にズバリと決まる。13個目の三振を見逃しで奪うと、余力を持ってマウンドを降りた。許した走者は七回先頭の四球だけ。開幕戦の香港戦に続く無安打投球だった。

 「チームに勢いをつけることを考えた。無失点で来ていたので、それは続けたいなと思った」。言葉通り、初回先頭から4者連続三振。相手を圧倒した。前日、2次リーグ初戦の先発を告げた小枝守監督(65)も「どうしても落とせない時は彼にいきます。走者を出していなければ(最後まで)いっちゃったかも」と感服した。

 どんな状況にも動じないわけは“非全力投球”にある。寺島は「100%という感じがわからない。8~9割でしっかりと。制球を意識しているので」という。自分を制御できる“遊び”の部分を残すことが、ベストの投球を生む。女房役の九鬼も「受けていて楽しい。ミットが全然動かない」と舌を巻いた。

 前夜はチームで焼き肉へ出かけた。寺島も「がっつきました」と、日本の味を堪能したが、大量の野菜も口にし、自己管理は怠らなかった。残るは2試合。無失点を続ける日の丸投手陣の大黒柱は「任されたら期待に応えたい」と、頼もしかった。

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