寺島5回12K!U18日本“ノーヒットノーラン”発進

 「野球U-18アジア選手権・1次リーグ、日本19-0香港」(30日、台中インターコンチネンタル球場)

 開幕して1次リーグが行われ、A組の日本は香港に七回コールド勝ちした。先発した今秋ドラフト1位候補左腕・寺島成輝投手(履正社)が、5回無安打12奪三振の力投。2投手の継投で香港にヒットを許さず、打線も17安打で19得点を挙げた。31日は地元・台湾と対戦。今夏の甲子園で優勝した今井達也投手(作新学院)が先発する。

 堂々と自分を貫いた。難しい国際大会初戦の先発マウンドでも、寺島は寺島だった。5回無安打12奪三振。「チームの勢いをつけようと思っていた」と、納得の表情を見せた。

 初回先頭から4者連続三振。最速143キロと球速は抑え、コースをしっかり突いた。二回2死からも5連続K。許した走者は四球の1人のみだった。

 対応力が光った。粘土質のマウンドに踏み出した右足が引っ掛からないように、フィニッシュの動きをつま先荷重に変更。ベンチ前でキャッチボールができないため、毎回ブルペンで肩を温めた。中学3年時に米国で行われたボーイズリーグの世界大会を経験。「国際試合ではあり得ること。気にせずやりました」という落ち着きは、高校生とは思えない。

 レベルの差がある相手には、初回で力量を把握。自分で目標を設定する。この日は「ノーヒットノーラン。打たれたらダメだと思った」。波のない投球を続けられる秘けつだ。「精神的に強い」と起用理由を説明した小枝守監督(65)の期待に応えた。

 ドラ1候補がそろう投手陣でも、安定感は抜群。「どこが相手でも自分の投球をして勝てればいい」と寺島。頼もしい左腕に導かれ、日本が好発進した。

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