PL学園“最後の夏”終わる…シーソーゲームの末に1点及ばず

整列し東大阪大柏原の校歌を涙ながらに聴くPL学園のナイン=花園球場(撮影・佐藤厚)
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 「高校野球大阪大会・2回戦、東大阪大柏原7-6PL学園」(15日、花園球場)

 今夏を最後に休部するPL学園が初戦に臨み、シーソーゲームの末に1点差で惜敗した。

 “逆転のPL”も及ばなかった。1点を追う七回、3番・藤村が左翼席に2ラン。先発投手としてマウンドに上がりながら、二回途中でKOされた男が意地の一発を放ち、6-5と一時は逆転に成功。しかし、直後の守りで同点に追いつかれると、続く八回に1点を勝ち越された。

 対戦相手の東大阪大柏原は、2011年に大阪大会を制して夏の甲子園に出場した強豪。PL学園は先制しながらも逆転を許す苦しい展開だった。初回に安達の2点打で先制したが、ここでも直後の守りで同点に追いつかれ、二回に3点を勝ち越されていた。

 しかし、3点ビハインドの六回、1死一、二塁から2点を返して反撃開始。直後の守りを三者凡退で相手打線を退けて直後の逆転弾につなげていたが、最後は力尽きた。

 負けたら休部とあって、試合開始前に内野席はほぼ満席になるなど球場全体は異様なムード。報道陣は放送、新聞各社合わせて約250人が集結。スタンド上部は立ち見客で埋め尽くされ、外野のフェンス越しにもズラリと高校野球ファンが並んだ。木戸克彦氏、吉村禎章氏らOB陣の顔も。試合終了後には、両校ナインに惜しみない拍手が送られた。

 春夏7度の全国制覇を誇るPL学園だが、大会前には、11人の登録メンバーの中で投手を務められる選手の右肩故障が判明。試合前日の14日には、練習中に主力が骨折して、実質9人での戦いを強いられながら、最後まで伝統校の意地をにじませて戦い抜いた。

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