小豆島“全力投球”で仕上げた宣誓文

 第88回選抜高校野球大会が20日、甲子園球場で開幕した。開会式では、21世紀枠で初出場の小豆島(香川)・樋本尚也主将(3年)が選手宣誓の大役を務めた。21世紀枠対決となる釜石(岩手)との初戦は21日、午前9時開始の第1試合で行われる。

 甲子園の空に熱い思いを響かせた。静まりかえる大観衆の前で、ゆっくり、堂々と言葉を重ねた。1分25秒の大役。選手宣誓を終えた小豆島・樋本主将は「ほっとしました。緊張して足が震えたけど、100点の宣誓ができました」と安どの笑みを浮かべた。

 人前でしゃべるのが大の苦手という樋本主将。11日の抽選会で宣誓役を引き当てると「やってしまった」と顔をしかめた。ただ、決まったからには全力投球。小豆島に帰ってすぐにミーティングを開き、ナイン全員で言葉選びに着手した。杉吉監督や浜本部長にも相談。国語の先生からもアドバイスをもらって宣誓文を完成させた。

 来年春、同校は島内のもう一つの高校、土庄と統合され「小豆島中央」に校名が変わる。樋本主将は宣誓の冒頭でその現実に触れ、「当たり前にある日常のありがたさを胸に、僕たちはグラウンドに立ちます」と誓った。

 小豆島の少子化は深刻だが、17人の選手たちは苦境に負けず聖地切符をつかんだ。21世紀枠対決となった初戦の相手は、震災を経験した釜石。「当たり前にあった風景」がなくなる悲しみを味わった対戦相手へのエールの意味も、宣誓文には込められていた。

 観客席では、両親が緊張の面持ちで息子の大仕事を見守っていた。父・建樹さん(55)は「いい表情で、しっかりやれたと思います。立派だったと褒めてやりたい」と感激の表情。母・まゆみさん(47)は「ドキドキしました。無事に終わって、ほっとしました」と話した。

 21日の釜石戦には、島からフェリー4隻と50台のバスを乗り継いで大応援団が甲子園に駆けつける。島外在住の卒業生らを含めると、5000人以上がアルプスを埋める見込みだ。

 樋本主将は「支えて下さる方々を笑顔にできるよう、気迫を前面に出し、全身全霊でプレーすることを誓います」と宣誓を締めくくった。チームのモットーは「エンジョイ・ベースボール」。17人一丸で聖地でのプレーを楽しみ、島を笑顔でいっぱいにする。

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