巨人・由伸監督に中畑氏「反面キヨシ」

 「巨人春季キャンプ」(6日、宮崎)

 巨人・高橋由伸監督(40)が6日、宮崎キャンプを訪問したOBで前DeNA監督の中畑清氏(62)から“金言”を授かった。背番号24の大先輩はDeNA監督時代にはしゃぎ過ぎたという自身の経験談から、反面教師ならぬ「反面キヨシ」のフレーズをプレゼント。落ち着き払った現在の姿に合格点を与え、そのまま貫くよう背中を押した。

 “キヨシ節”全開だった。OBとして巨人キャンプを訪問した中畑氏。グラウンド上に後輩の青年監督を見つけると、握手だけでなく力強く抱擁した。視察後、新監督の様子について「落ち着いてるねえ。新監督の雰囲気がなかったよ。身に付いているのかな」と、合格点を与えた。

 練習中、静かに選手の動きを見守る高橋監督の姿に「俺なんか、はしゃいでたからさ、1年目。やっと監督になったって、すげーはしゃいだから」と中畑氏。昨季までDeNAを指揮した自身と比較し、「ちょっと悔しかったな」と素直な感想を漏らした。

 しっかり背中も押した。落ち着き払った姿は、指揮官として威厳を出すために必要な要素だと助言。「(1年目は)大変だけれど、落ち着き払った空気を出すのも大事。彼はそっちのスタイルをつくっていくのかな。ジャイアンツの監督はそういうタイプ。俺はやっぱり全然似つかわしくない。反面教師。“反面キヨシ”だな。ガハハハ」と豪快に笑った。

 練習中に交わした中畑氏との会話について、高橋監督は「質問はしてないな…。いろいろな質問はされました」と苦笑い。“反面キヨシ”の金言を授けられたことには「そんなことは…」と、恐縮しきりだった。

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