De山口危険球退場から暗転…
「DeNA2-6ヤクルト」(4日、横浜)
悪夢の四回だった。1点差とされてなお2死一塁。DeNA・山口が投じたツーシームが、田中の後頭部を直撃した。「田中さんには申し訳ないです」。危険球退場を命じられた右腕は青ざめた表情で降板。この1球を境に、快勝ムードは暗転した。
中畑監督は「危険球が全てだった。中継ぎ陣は、もうひと踏ん張りしないといけない。苦しいところで逃げ切れる力はつけていない」と課題を掲げた。緊急登板した加賀と田中で六回までしのいだ。だが、勝ちパターンに持ち込んだ七回、国吉が同点を許し、八回はエレラが勝ち越された。
国吉、エレラは8戦中5試合目の登板。山口は「調子はよかった。1回でも長く投げて中継ぎの負担を減らしたいと思っていたのに」と登板過多のリリーフ陣にわびた。
「先発がこれだけ早く降りるゲームが続くとしんどくなる」と中畑監督も厳しいブルペン事情を考慮。「投手を1人入れ替える。小杉を上げたい。ロングリリーフができるからね」。借金生活転落阻止へ手を尽くして臨む。