「オープン戦、ＤｅＮＡ３-４阪神」（１５日、横浜）

　春の珍事か、現実か。横浜スタジアムには、試合前から人、人、人。球場側は、開場時間を１５分早めて対応し、集客はオープン戦なのに２万４８２９人。０５年の実数発表以降最多を記録し、前日更新した２万１８１１人をさらにクリアした。

　ＤｅＮＡ・中畑監督は「ファンが熱い空気を送ってくれて、八回はビッグイニングをつくれそうな展開だった。ファンがその気にさせてくれたよ」と振り返った。

　内容の濃い戦いを披露した。３点を追う六回にはロペスが藤浪の直球を左翼席上段に運ぶソロ。そして指揮官の指摘する八回。無死一、二塁とし、再びロペスの左線適時二塁打で１点差。後続は倒れたが「最後まであきらめないウチらしさは出せた」と胸を張った。

　今季のスローガンは“導”。込められた意味は「球団とファンが一緒に優勝に導く」－。ほぼ満員となったスタンドに「シーズンがスタートするという熱を感じる。期待感の表れだね」と口にした。“集大成”と位置づけた１年。スタンドと一体となって、勝ち星を積み重ねる。