L岸最速リタイア「しゃべるのも痛い」
「西武春季キャンプ」(1日、南郷)
昨季Bクラスからの巻き返しに燃える西武の宮崎・南郷キャンプで、エースがまさかのアクシデントに見舞われた。3年連続の開幕投手を狙う岸孝之投手(30)が背中を痛めて、初日の練習メニューを回避。「初めての箇所。しゃべるのも痛い」。不名誉なチームのリタイア第1号となり、午前11時に球場を離れた。
ウオーミングアップ前のストレッチ中に違和感が生じたようで「練習できない」と端正な顔をゆがめた。自主トレでの調整は順調で、この日はブルペン入りも予定していたが、いきなりつまずいた。
病院で診察を受ける予定はなく、トレーナーの治療で様子を見る方針。2日以降の練習メニューは、当日の状態で判断するという。田辺監督は「ピリっときたみたいだね。(開幕まで)まだ2カ月ある。大事の大事の大事を取ったんだよ。心配はしていない」と軽症を強調した。レオ浮沈の鍵を握る通算89勝右腕を襲った“痛み”が、長引かないことを祈るばかりだ。