胸椎黄色靱帯（じんたい）骨化症などの手術を受けて休養中の楽天・星野仙一監督（６７）が、２５日の日本ハム戦（コボスタ宮城）で復帰することが２１日、わかった。さらに大久保博元監督代行（４７）が２軍監督へ戻り、米村理２軍育成コーチ（５５）が１軍外野守備走塁コーチに復帰。星野監督が休養前の体制に、元通りとなる。

　「胸椎黄色じん帯骨化症」「腰椎椎間板ヘルニア」で休養中だった星野監督が、２カ月ぶりに戻ってくる。関係者によると、体調が良ければ１日４回のウオーキングをこなし、リハビリに欠かせなかったつえも、使わずに歩けるまでに回復したという。

　この日、西武戦試合前に安部井チーム統括本部長が会見。星野監督の復帰について「最終的な調整ができていない。正式に発表するタイミングではない」としながら「（２５日復帰という）そういう段取りでやっています」と語った。

　安部井本部長が正式発表をためらったのは、指揮官復活に伴うコーチ陣の整備があったから。まず、大久保監督代行は本来の２軍監督に戻る。さらに、指揮官不在の間に入れ替わっていた米村２軍育成コーチを１軍へ、礒部外野守備走塁コーチは再び２軍に配置される。米村育成コーチは球宴期間中のチーム練習から合流しており、１軍復帰の準備を進めていた。

　星野監督は２４日のチーム練習から合流見込みで、選手たちと久しぶりの再会を果たす。復帰するとはいえ、まだまだ苦しいチーム状況。昨年の日本一を勝ち取ったコーチ陣で、奇跡に向かって再出発することになった。