村瀬心椛は2冠ならず涙の銅メダル「期待に応えられず悔しい」「優勝できたかと思ったけど…」3回目に圧巻の滑りも深田茉莉を逆転できず 金の深田を抱擁
「ミラノ・コルティナ五輪・スノーボード女子スロープスタイル・決勝」(18日、リヴィーニョ・スノーパーク)
村瀬心椛(21)=TOKIOインカラミ=は2冠達成とならず、銅メダルとなった。表彰式で後は悔し涙が止まらなかった。
決勝1回目はトップに立つ79・30点をマーク。だが、2回目に深田茉莉(19)=ヤマゼン=に逆転された。2位で迎えた3回目はフロントサイド・トリプルコーク1260、バックサイド1080を決めるなど攻めの滑り。完璧な内容でガッツポーズを作ったが、85・80で深田に2・03点及ばなかった。得点表示後、金メダルで涙する深田を抱擁した。
22年北京五輪で銅メダルだったビッグエアで今大会、女子日本勢初となる金メダルを獲得した。スロープスタイルでは今季W杯のスイス大会で優勝、米国大会で3位。「2冠は大きな夢。スロープスタイルは自分の個性や表現したい滑りを出せる競技だと思う。ビッグエアとは違ったスロープスタイルの良さを、滑りで表現したい」と話していた。
同一五輪の2冠となればスピードスケートの高木菜那、競泳の大橋悠依以来、史上3人目。歴史的偉業へ挑戦した滑りで、世界のファンは魅了した。
だが、村瀬は「やっぱり2冠、金金を目指していた。完璧なルーティンができて、優勝できたかなと思ったんですけど…。思ったような点数は出ずにきょう一番、今までで一番いいランをお届けできたので…。ものすごく嬉しいが銅というのは悔しいですし、期待に応えられず悔しいです」と悔し涙が止まらず。
3本目は手応えもあり、「トゥエルブ(1260)も決まって、絶対にセブン(720)じゃなくて、絶対に10(1080)をやって、絶対にてっぺんを取ろうと思ったんですが…。もっと修行しないといけないと感じました」と負けん気の強さがにじみ出た。堂々の銅メダルだが、「(金メダルで)最初は嬉しくて、悔しい感じで終わったので次は金、金を取って、この悔しい思いを次のオリンピックでぶつけてやろうと思います」と、先を見据えた。
◆村瀬心椛(むらせ・ここも)2004年10月15日、岐阜県出身。スノーボード好きの両親の影響で4歳から始めた。18年には全日本選手権スロープスタイルで初優勝。世界ジュニア選手権ではスロープスタイルとビッグエアで2冠に輝いた。17歳3カ月で出場した2022年北京五輪のビッグエアで銅メダルを獲得。冬季五輪の日本勢女子最年少メダリストになった。TOKIOインカラミ所属。身長153センチ。
