稲葉は7000万減…「来季ダメなら」引退

 日本ハムの稲葉篤紀内野手(41)が5日、札幌市内で契約更改交渉に臨み、7000万減の1億3000万円で更改した。プロ入り後ワーストに終わった今季を振り返り「来年ダメだったらもういいかなと。野球人生を懸ける。悔いの残らない年にしたい」と進退を懸ける。

 「何一ついいことがなかった」と、全てにおいて納得のいかないシーズンだった。WBC出場から合流後、開幕から不振に苦しみ、4月には不調で2軍落ち。05年日本ハム移籍後、故障以外での離脱は初めてだ。

 来季は負担軽減のためコーチ兼任から選手専任になることを球団が決めた。「来年同じような成績だったら引退を考えている」と稲葉。今季打率・203、3本塁打以上の成績が最低ノルマとなる。

 今年は同期入団のヤクルト宮本が引退。寂しさを隠せないベテランだが、「若い選手とレギュラーを争う」と言い切った。節目の20年目。もう一花咲かせるために、厳しい覚悟でシーズンに挑む。

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