G由伸サヨナラ打!3日にも優勝M点灯

 「巨人6-5ヤクルト」(1日、東京ド)

 ヒーローはコーラのにおいがした。「ベトベトだよ」。コーラをかけられ、手荒い祝福を受けた巨人・高橋由は笑顔だった。

 自身2年ぶりのサヨナラ打が生まれたのは九回だ。2死一、三塁。「代打・高橋」のコールに球場が沸く。バーネットの内角カットボールを打つと、打球は中堅手のわずか前ではずんだ。サヨナラだ。右腕を突き上げ、ベンチの方向を見ると仲間たちに取り囲まれた。

 勝負どころでの集中力には、ベテランの経験が凝縮されていた。「ケースを想定して準備していた。橋本が送れば、勇人(坂本)が決めるのか、慎之助(阿部)が歩かされる。読み通りというか、あそこで回ってくるというのはあった」。この日、代打の切り札・石井が出場選手登録を抹消された。新たな仕事人となった背番号24が冷静に、一振りで試合を決めた。

 自主トレをともにした中井ら、若手の活躍が刺激だ。「(活躍は)あいつ(中井)の力。やっと力を出してくれたんじゃないですか。刺激もあるし、頼もしさもある」

 連日のように主役が変わり、6連勝。2日からは7・5ゲーム差と突き放した2位・阪神とぶつかる。3連戦で勝ち越せば、優勝へのマジックが点灯する。「阪神戦はスタンドに阪神ファンが多い。たくさんの声援があれば、僕らも勇気づけられる」。さあ、引導を渡す3連戦だ。

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