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佐々木大輔×ライヒスアドラーの未来が楽しみ 目指すは秋の大舞台 復帰戦制してさらなる飛躍へ

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 若手のホープの一人である佐々木大輔騎手(22)=美浦・菊川。22年3月にデビューして大胆かつ果敢な騎乗で注目を集め、ここまで毎年勝ち星を増やしてきている。最初はローカル開催を主戦場に地道に結果を積み重ね、失敗も悔しさも数え切れないほど味わってきた。だからこそ、今の佐々木には独特の落ち着きがある。

 「競馬にワクワクはいらない」。そんな言葉が自然と口をつくのも、競馬を夢や憧れではなく、勝負としてとらえているからだろう。勝てば喜ぶし、負ければ反省する。しかし、決して感情だけにはのみ込まれることはない。次に勝つために何が必要かを考え続ける。そのストイックさが、若くしてトップ戦線へ押し上げた原動力となっている。

 そして、ライヒスアドラーとの出会いが、また成長を加速させている。同馬の昨年9月のデビュー以来、コンビを組み続け、世代上位の能力を証明してきた。派手なパフォーマンスだけでなく、レースを使うごとに精神面も、競走馬としての完成度も高めてきた。その歩みは佐々木自身の成長曲線とどこか重なって見える。

 春はクラシック戦線を駆け抜けた。ダービーでは未知の2400メートルに挑戦。決してベストとは言えない条件も、8着と大きく崩れることなく最後まで踏ん張った姿には確かな地力を示した。

 だが、本当の勝負はこれからだ。父シスキンは芝6Fと8FのG1を制している。「距離はマイルから1800メートルぐらいがベストだと思います」と佐々木。血統面だけでなく、背中を知るジョッキーが言うのであれば間違いない。秋の具体的な目標は明かされていないものの、復帰戦は1800メートルの3勝クラス・佐渡S(9日・新潟)を選択。瞬発力とスピードを最大限に生かせるレンジで、さらなる飛躍の可能性を秘めている。

 個人的に注目したいのがマイルCS(11月22日・京都、芝1600メートル)だ。外回りの平たんコースは、ライヒスアドラーには合うと見ている。世代限定戦から古馬トップクラスとの戦いへとステージは変わるが、条件面だけを見れば十分に楽しみを持てる。佐々木も「合うと思いますよ」と言葉は少ないなかでも自信をのぞかせていた。

 だからこそ、今週の復帰戦は今後のためにも絶対に負けられない。「重賞はすぐ取れるだけの能力はあります。やっぱりG1ですね」と見据える先は秋の大舞台。普段の取材でもあまり大きなことは言わず、冷静な分析をしている佐々木が言うからこそ、ライヒスアドラーの強さを証明したい。

 この週末、新潟のターフに素質馬と若き勝負師のコンビが帰ってくる。ライヒスアドラーを語る時、そこには必ず佐々木大輔の名前がある。そして、佐々木大輔の飛躍を語る時もまた、ライヒスアドラーという存在を抜きには語れなくなるはずだ。人馬ともに、まだ完成していない。だからこそ、この物語の続きが楽しみで仕方がない。(デイリースポーツ・斎藤諒)

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