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【ホープフルS】レガレイラ G1昇格後初の牝馬V ルメール×木村厩舎の最強タッグ23年有終締め スワーヴリチャード産駒初

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 「ホープフルS・G1」(28日、中山)

 1番人気に推されたレガレイラがG1昇格後初の牝馬Vを達成。今年のG1・7勝目を決めたルメールに導かれ、スワーヴリチャード産駒初のG1制覇を飾った。馬主サイドは来春の牡馬クラシック参戦を示唆した。2着に2番人気シンエンペラー、3着に13番人気の伏兵サンライズジパングが入った。前日に出走を取り消したサンライズアースに続き、ゴンバデカーブースも感冒のため当日に取り消し。直線で競走を中止した8番人気のタリフラインは両腸骨骨折で予後不良となった。

 ルメール×木村厩舎の最強タッグが、23年ラストもVで飾った。スワーヴリチャード産駒のレガレイラが強豪牡馬を一蹴。G1に昇格して以来初の牝馬Vを成し遂げた。「今年最後のG1だったし、日本でのG1・50勝目。G1になってから初めてホープフルSを勝てた。うれしい!」とルメールも破顔一笑だ。

 発馬がひと息で道中は14番手を追走。予定していたレースプランではなかったが、すぐに切り替えて道中は折り合い重視で進めた。勝負どころからじわじわとポジションを上げ、直線は大外へ。「前の馬がフラフラしていたので進路が決まらなかったけど、大外に出してかららのギアアップがすごかった。ビックリしましたね」と、鞍上も驚く鋭い反応、瞬発力で前団をまとめてのみ込んだ。

 イクイノックスを育てた木村厩舎から、次代を担うスター候補が誕生した。「(史上初の牝馬Vで)歴史に名を刻めたのは良かったし、意義があること」と指揮官は胸を張る。前走アイビーS(1番人気3着)から見事に巻き返し、「彼女のプライドを回復できました」と目尻を下げた。

 今回の勝利で、来春はクラシック登録している皐月賞(4月14日・中山)へ向かう可能性が高まった。「(牡牝の違いは)関係ないね。一番大事なのは馬の能力です」。今回のレースに向かう上での心構えをそう話したルメールは「まだ伸びしろがあります。距離も持つし、能力もある。この冬に大きくなったら、すごくいい馬になる」と今後の成長に期待を込める。

 名牝伝説は始まったばかり。07年ウオッカ以来となる牝馬ダービー制覇を、夢物語では終わらせない。

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