阪神・西田直斗が戦力外に…ドラ3→育成契約→支配下復帰、全力で駆け抜けた7年間

阪神・西田直斗が戦力外に。2011年にドラフト3位で入団、その後育成契約となりながら7カ月後に支配下復帰した苦労人でした。目立った成績は残せませんでしたが、全力で駆け抜けたタテジマ生活を振り返ります。

公開日:2018.10.29

2011年ドラフト3位、目指すは大型遊撃手

2011年10月28日デイリースポーツ紙面

【2011年10月28日デイリースポーツ紙面より】
 阪神から3位指名を受けた大阪桐蔭・西田直斗内野手(18)は、広角に打ち分けるシュアな打撃が持ち味だ。「6位ぐらいの指名かと思っていたので、3位は自分でもびっくりするような順位」と高評価に感激していた。
 大阪出身ながら実は「西武ファン」だというが、やはり甲子園はあこがれの舞台。「応援がすごい。たくさんのファンの応援の中で野球をやりたい」と目を輝かせた。

2011年11月1日デイリースポーツ1面

【2011年11月1日デイリースポーツ1面より】
 阪神は31日、ドラフト3位で指名した大阪桐蔭・西田直斗内野手(18)に、大阪府大東市の同校で指名あいさつを行った。身長184センチの大型内野手は、大阪桐蔭OBでもあるツインズ・西岡、西武・中村、浅村らに1月の自主トレで積極的にアドバイスをもらう意向を明かした。一流野手のいいとこ取りで、聖地のスタンドにアーチをかける。
(中略)
 大阪桐蔭はアマチュア球界で数多くのプロ選手を輩出してきた名門。メジャーで活躍する西岡をはじめ、西武・中村は飛ばないとされる統一球をものともせずにパ・リーグ本塁打王を獲得した。他にも日本ハムの若き4番・中田、中日の連覇に貢献した平田、今年ブレークを果たした西武・浅村。阪神には岩田が在籍している。
(中略)
 これまではプロ・アマ規定によって声をかけたりアドバイスをもらったりすることはできなかった。だが阪神と契約を交わし、プロとなることで障壁はなくなる。「いろいろ聞いてみたいことはいっぱいある」と偉大な先輩たちとの“対面”を心待ちにした。

2011年11月28日デイリースポーツ紙面

【2011年11月28日デイリースポーツ紙面より】
 阪神からドラフト3位指名を受けた西田直斗内野手(18)=大阪桐蔭=が27日、大阪市内のホテルで契約金5000万円、年俸600万円で仮契約を締結。背番号は「33」に決まった。
 「ショートを頑張りたい」。仮契約を終えた西田はちゅうちょなく言った。大阪桐蔭では一塁手。高校時代に眠らせていた才能の開花を目指し、プロでは遊撃転向に挑戦する。
(中略)
 西田はでっかいプランを打ち明けた。身長184センチ。ドラフト時に77キロだった体重は「今、80キロくらい」ある。体格だけ比較すれば「目標」とする鳥谷と遜色ない。それでも「もう少し大きくなりたい」と増量を宣言。「ずっと線が細いと言われていた。色んなプロ野球選手を見ていると身長の低い人でも体重はある。しっかり食べて、しっかりトレーニングして、スピードが落ちないように大きくしたい。キャンプまでに85キロは欲しい」。
 名遊撃手ではソフトバンクの川崎が75キロ、中日の荒木は74キロと、日本一を争った両雄は180センチの身長でも細身。西田が体重増の公約を果たせば、球界屈指の大型遊撃手になる可能性も十分だ。

2012年1月9日デイリースポーツ紙面

【2012年1月9日デイリースポーツ紙面より】
 “乙女ちゃん”の下克上だ。阪神のドラフト3位・西田直斗内野手(18)=大阪桐蔭=が8日、新人合同自主トレ初日の練習を終え、同1位の伊藤隼を超える活躍を誓った。入寮日にはディズニーのぬいぐるみや香水、スキンケアグッズを持参。友達から「乙女ちゃん」と呼ばれていることを明かしたルーキーは「いつか伊藤さんを、追い抜けるように頑張りたい」と目をキラキラ輝かせた。
(中略)
 新人合同自主トレ初日のこの日は、鳴尾浜でランニングやキャッチボール、室内打撃練習など軽めのメニューを消化した。自室にこだわるのは「部屋を自分で作って生活を安定させたい。野球にもつながると思う」という理由。現在、注目度はドラフト1位の伊藤隼が上だが、実力での下克上を有言実行する決意だ。
 「今は伊藤さんの方が注目されているけど、上に行くにはもっと上を目指していかないと。いつか伊藤さんを追い抜けるように頑張りたい」。

華々しくデビュー!初安打&初打点がサヨナラ打

2012年2月27日デイリースポーツ紙面

【2012年2月27日デイリースポーツ紙面】
 阪神のドラフト3位・西田直斗内野手(18)=大阪桐蔭=が、高知県安芸市で行われた四国ILp選抜との練習試合、九回1死二塁の場面で左翼線にサヨナラ打を放った。六回から途中出場、実戦8打席目に飛び出したプロ初安打が劇的な一打となり、初打点をマークした。高卒ルーキーが“持ってる男”ぶりを発揮した。
(中略)
 「ホッとしました。うれしかったです。チャンスだったので積極的にいこうと思いました」。言葉通り1球目の外角直球を逆らわずに打ち返した。喜び方を忘れてしまうほどの一打だった。
 この試合前まで実戦3試合で6打数無安打。前日は吉竹2軍監督から、肩の開きの早さを指摘されて早速修正した。この日、スタンドに姿を見せた父の正哉さんも「良かったですね。(打順が)もう回ってこないのではと思っていたのですが…いつも(試合に)出してもらってありがたいことです」とひと安心した様子だった。

西田が大暴れ!決勝適時打含む3安打

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