阪神・西田直斗が戦力外に…ドラ3→育成契約→支配下復帰、全力で駆け抜けた7年間

阪神・西田直斗が戦力外に。2011年にドラフト3位で入団、その後育成契約となりながら7カ月後に支配下復帰した苦労人でした。目立った成績は残せませんでしたが、全力で駆け抜けたタテジマ生活を振り返ります。

公開日:2018.10.29

 「9番・一塁」で阪神勢でただ1人先発出場。2点ビハインドの六回、1死三塁から伊藤の直球を捉えた。鋭い打球が一、二塁間を抜けて、追撃の適時打となった瞬間、頭に浮かんだのは優秀選手賞と賞金50万円だった。

阪神・西田適時打も“笑撃”の賞なし

 「ほぼ高校時代」という一塁の守備も無難にこなし、フル出場。後は試合後のセレモニーで名前を呼ばれるのを待つのみだった。ユニホームも着替えて準備万端。次々と受賞者が発表され、優秀選手も残すは1人。周りの選手も西田に視線を送る。だが、最後に呼ばれたのは東浜だ。
 ぼう然とする西田。その姿を見て、ウエスタンナインは大爆笑。

阪神・西田適時打も“笑撃”の賞なし

 敗れはしたものの、主役級の“存在感”を見せた。「目立ちましたね。ちょっとでも覚えてもらっていたら」。持ち前の打撃はもちろん、散々イジられた西田の笑顔を、秋田のファンはきっと忘れない。

阪神・西田適時打も“笑撃”の賞なし

そして訪れたチャンス!西田はファームでの試合途中、突然1軍昇格を告げられ甲子園へ直行。即出場を果たしますが…。

2013年7月29日デイリースポーツ紙面

【2013年7月29日デイリースポーツ紙面より】
 高卒2年目の西田が出場選手登録即、1軍デビューを果たした。
 五回に榎田の代打で登場。高めボール球に豪快な空振り三振を喫し、「緊張したけどしっかり振れた」と初々しく振り返った。そのまま二塁守備に就くと、ゴロを無難に処理。八回の第2打席はフォークにバットが空を切り、打撃結果は2打数2三振だった。
 1軍昇格の報は突然、舞い込んだ。鳴尾浜で行われた2軍戦に出場。九回に代走を送られベンチに戻ると、2軍首脳から「上にいくぞ」と告げられた。慌てて甲子園に直行し、落ち着く間もなく、今度は1軍首脳から出番を告げられた。「次チャンスがあれば打ちたい」。次回はもっと冷静に打席に入れるはずだ。

“この次”を期待された西田ですが、試合出場はこの1試合のみ。再び2軍行きとなります。

西田“西岡離れ”誓う!追い越す気持ち

 来季1軍入りを狙う阪神・西田直斗内野手(21)が29日、“西岡離れ”を誓った。

西田“西岡離れ”誓う!追い越す気持ち

 「まだまだ先の話になると思いますけど、西岡さんに少しでも怖がってもらえるようになりたいです」

西田“西岡離れ”誓う!追い越す気持ち

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