西田が大暴れ!決勝適時打含む3安打

 「ウエスタン、広島2‐3阪神」(28日、由宇)

 ユニホームを泥だらけにしてグラウンドを駆けまわった。阪神・西田が、決勝適時打を含む3安打の大暴れ。後半戦の初戦でチームを勝利に導いた。

 同点の七回に見せ場が訪れた。2死三塁の好機で迎えた第4打席。フルカウントからスライダーを捉えた。鋭い打球が右翼線を襲い、決勝点をたたき出した。立石2軍打撃兼育成コーチは「3ボールからよく打った」と勝負強いルーキーを手放しで褒めた。

 初回は左前打で出塁し、狩野の中前適時打で先制のホームを踏んだ。五回には2死三塁から投手強襲の同点適時打。さらに続く俊介の打席で、二盗に成功した。

 プロ入り3度目の3安打に本人は「バッティングは波があるので。守備と走塁で波のないようにやっていきたい」と満足した様子はない。

 今は打撃よりも守備への意識が強い。フレッシュ球宴前の雁の巣遠征には帯同せず、鳴尾浜で連日、守備練習に明け暮れた。西田は「教えてもらっていることが徐々に分かってきました」と手応えを感じ始めている。

 この日、母校の大阪桐蔭は近大付を七回コールドで破り、大阪大会決勝進出を決めた。自身が出場した昨年は決勝で敗退。それだけに「明日(29日)は勝ってほしいです」と期待をかけた。母校の勝利も刺激に、ルーキーは成長を続ける。

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