阪神・田面に戦力外通告…ドラ3から育成の星へ“ポスト球児”目指した5年間

阪神が田面巧二郎選手に戦力外を通告しました。藤浪晋太郎がドラ1だった2012年のドラ3は、一度は育成契約となりながら再びはい上がり注目を集めました。タテジマで“ポスト球児”を目指した苦労人の5年間。

公開日:2017.11.7

 「阪神3-2中日」(19日、甲子園球場)
 目指してきたプロ初登板は、想定外の場面で巡ってきた。同点の八回。阪神・田面が先輩を差し置いて、3番手に指名された。

田面見せた育成魂 初登板で1回0封 

 「緊張もあったけど、思ったほどではなかった。味わったことがない感じだったけど、しっかり試合に入り込めて楽しめた。ああいうところで投げさせてくれた監督、コーチに感謝したい」

田面見せた育成魂 初登板で1回0封 
育成出身の阪神・田面がプロ初登板

 1軍で初めて立った甲子園のマウンド。視線の先には、自身と同じく支配下選手として入団しながら育成選手となり、再び支配下登録された原口がいた。「ファームでも組んでいたので」。落ち着いて投球に集中できた。

田面見せた育成魂 初登板で1回0封 

 「ここまで長かった。次が大切になる。これからしっかりやっていきたい」。ようやく踏み出した第一歩。もう後戻りはしない。

田面見せた育成魂 初登板で1回0封 

苦しみ抜いて、ようやくつかんだ1軍マウンド。中継ぎで4試合に登板、防御率6・23という成績でした。その後、登板過多のため再調整中だった外国人投手・ドリスの体調が回復、昇格が決まり、入れ替わりで降格することに。

その後は1軍に呼ばれることはありませんでした。

田面の阪神での1軍登板は、この4試合が全てになってしまいました。

2017年オフ、戦力外通告…現役続行の意向

2017年11月1日デイリースポーツ紙面

2017年、1軍昇格のなかった田面はそのオフに戦力外通告を受け、阪神を退団することになりました。

今後は現役続行を目指し、合同トライアウトに参加する予定だといいます。一度育成契約になりながら、再び支配下登録にはい上がった精神力で、活躍の場を勝ち取ってほしい!と思うのです。

さらば虎の田面巧二郎、再びグラウンドで会えることを願って!

力投する田面=2017年8月16日

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