阪神・藤川監督「目の前の試合に勝つことに集中」ついに巨人と0差 20日にもマジック消滅危機、絶好調DeNAと2連戦 

 「阪神1-5広島」(19日、甲子園球場)

 連覇ロードを突き進む猛虎に、今季最大の正念場が訪れた。首位・阪神は拙守が響き、最下位・広島に痛恨の黒星。デーゲームで勝利していた巨人に、ゲーム差なしまで迫られた。藤川球児監督(46)は「目の前の試合に勝つことに、集中しなければいけない」と次戦に視線を向けた。きょうにも優勝マジック消滅の可能性がある中、昨季王者の底力を見せたい。

 目を覆いたくなるような惨状にも、試合後の藤川監督は切り替えを強調した。ミス、ミスが絡んだ失点に、攻撃では勝負手不発。デーゲームで勝利した2位・巨人とのゲーム差は「0」になった。20日の勝敗次第では優勝マジックが消滅する危機。これが連覇の重圧か。正念場を迎えている。

 「その辺りはやめておきましょう。今はとにかく目の前のゲームに勝つことに集中しなければいけない。明日もチームをしっかりとまとめて戦う。そこに尽きますね」

 その辺り…と言及を避けたのは、同点で迎えた四回のプレーだった。先頭の中村奨が打ち上げた打球を左翼・立石が落球。一度はグラブに収めたかに見えたが、左から右に吹く秋風にもあおられ転倒した。続く坂倉の中犠飛で勝ち越しを許した。左翼でのスタメンは14日の中日戦以来だった。

 ルーキーは「捕らなきゃいけないボール。風とかどうこう言っている場合じゃない。練習します」と自責の言葉を繰り返す。前日は遊撃・木浪が同じような位置で落球。この日、早出特守が行われ、左翼に立石、遊撃に木浪、熊谷、元山の3人が入りノックを受けた。入念な準備で試合に臨んだが六回、2死から熊谷の悪送球が絡んで失点。報われぬ結果になった。

 攻撃では1点を追う五回だった。先頭の熊谷が左翼線二塁打で出塁し、坂本の犠打で1死三塁を作った。続く村上の打順で藤川監督が代打・高寺をコール。「もちろん、勝負ですからね。一つずつ勝ちを目指して戦う。チームのために戦うところ」と、エースを早々に降板させてまで、まずは同点-の一手を打った。

 ここまで代打成績は、18打数6安打で打率・333。得点圏に限れば同・500の若虎に賭けたが空振り三振に倒れた。続く近本も左飛で無得点。この日は勝負手が実らず、4点を追う八回には近本、中野の連打で無死一、二塁としたが、続く森下が三ゴロ併殺に抑えられた。一度傾いた流れを戻すのは難しかった。

 優勝マジックは変わらず「12」。大混戦が続く中で8月10日以来、40日ぶりに0ゲーム差まで迫られた。ただ、勝率0・007差でも阪神が首位に立つ。泣いても笑っても残りは13試合。問われるのは藤川監督が常々、口にする「結束力」だ。20日からは好調DeNAとの2連戦。今、チームの真価を見せる時が来た。

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