阪神・藤川監督「みんな元気でどんちゃんどんちゃん」打線復活でVモード突入 連敗止まってマジック「13」

 「阪神7-2広島」(17日、甲子園球場)

 沸き上がった甲子園に、思いのこもった六甲おろしが響き渡る。鮮やかな連敗脱出の快勝劇。阪神は初回の3得点で勢いに乗り、今季9月の甲子園初勝利をつかんだ。巨人に1ゲーム差として優勝マジックは一つ減り「13」に。藤川球児監督(46)も「みんな元気で、どんちゃん、どんちゃんやっていますからね」と選手にさらなる期待を寄せ、2リーグ制では球団初となる連覇へ再進撃だ。

 グラウンドに六甲おろしの大合唱が響いた。超満員のスタンドが待ち焦がれた勝ちどき。黄色一色に染まったマンモス甲子園が激しく揺れた。泥沼7連敗からの大脱出。11安打7得点の猛攻で決めた。試合後、藤川監督は珍しくホッとした表情を見せながら、投打でナインの奮闘を称賛した。

 「よかったです。ファンの方も非常に喜んでくれていました。チーム一致団結して向かうところがある。連動してきたというのは、今日はいい一日だったなと思います」

 連敗中、求めていたのは打線の連動。走者を進塁させながら3、4、5番につなぐ「甲子園の野球」だった。思いが形になったのが初回の攻撃。1死後、中野が相手失策で出塁すると、続く森下がフルカウントから四球を選ぶ。はやる気持ちを必死に抑え、一、二塁で4番につないだ。

 佐藤輝が右越えに先制二塁打を放つと、続く大山が三塁線を破る2点適時二塁打。3点を先制すると、二回には2死から近本、中野の連打後、森下が左前適時打で追加点だ。こうなると四回には森下の34号2ランに、大山の16号ソロでダメ押し点。主軸3人が全7得点を挙げる活躍で、昨季王者の野球を取り戻した。

 「毎日ね、これだけのファンの方が入ってくれる球場で、慣れることはないですね。とにかく日々、新しい気持ちで。その日のゲームを…なんとか、勝利を目指してというのは変わりません」

 選手だけじゃない。監督、コーチ、スタッフも必死だった。連敗中、試合後のスタッフ会議も次第に熱を帯びた。5分から10分、1時間…13日・中日戦後は2時間を超え、気付けば時計の針は0時を回っていた。勝つために妥協なき日々。一つの“答え”としてこの日、ベテランの木浪を呼び即スタメンで起用した。 「ファームで非常にいい動きをしてました。しっかりと生かして来てくれた。雰囲気も良くなりますね」。優勝マジックは一つ減って「13」。2位・巨人との差を「1」に広げた。セ・リーグ連覇を目前に、8年連続となるAクラスも確定。止まっていた時計の針がようやく動き出した。残り15試合。歓喜のゴールが見えてきた。

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