【藤田平氏の眼】阪神・佐藤輝 軽く打っても飛距離出る 前足が開かず楕円を描くようなスイング 2失策は「手投げ」

 「ヤクルト4-7阪神」(3日、神宮球場)

 阪神の佐藤輝明内野手が絶好調だ。初回の右前先制適時打で通算500打点を達成。三回に今季3度目の3試合連続本塁打、五回の3打席目でも2打席連続34号2ランを放った。1試合2発は今季4度目で、打点は自身3度目の90打点超え。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は「打撃の形」がいいと分析した。

  ◇  ◇

 佐藤輝は打撃の形が非常に良くなってきた。具体的には前足(右足)が一塁側に開かなくなっている。前足が開くとバットが遅れて出てきてしまうが、きちんと止まればバットが走っていく。さらに後ろ足(左足)で打てている。後ろ足が投手の方向にずれるように動くと、バットが丸く円を描くのではなく、前方向に大きく楕円(だえん)を描くように振れる。すると軽く打っても飛距離が出るようになる。今の佐藤輝のスイングはそんなイメージだ。

 前日2日は山野のスライダーに2つの空振り三振を喫していたが、この日は最初の2打席でいずれも増居のスライダーを仕留めた。同じ左腕のスライダーでも山野はストレートに威力があり、横に滑っていくスライダーも抜群の切れがあった。それに比べると増居のスライダーはストレートとの緩急差もそれほどなく、佐藤輝にとっては打ちごろだった。

 2つの失策についても触れておかなければいけない。五、八回はいずれも一塁への悪送球だが足が合っていなかった。前に出ず、待って捕球するなど余裕を持ち過ぎたため送球時に体が伸び切って、いわゆる「手投げ」になってしまっていた。この試合では打撃での貢献が全てを帳消しにしたが、CSや日本シリーズの1点を争う場面で出ては困るミスだ。本人も十分に分かっているだろう。

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