阪神・近本 積極打法で2戦連発!先制2号ソロ 今季初対戦山崎撃ち「いい結果になって良かった」

 「巨人1-9阪神」(11日、東京ドーム)

 思い切り良く振り抜いた打球が、オレンジ色に染まる右翼席に突き刺さる。阪神・近本光司外野手のバットが、ゲームを動かした。負けられない一戦で飛び出した2試合連続本塁打は、プロ通算50号。勝利の勝ちどきを遠くに聞きながら「結果的に先制点になって良かったなと思います」と落ち着いた口調でうなずいた。

 三回1死。今季初対戦の相手先発・山崎の148キロ直球に、鋭く反応した。失速することなく伸びた白球は2号ソロ。「チャンスメークして得点につなげたいと思い、積極的に打ちにいった」と意識を明かし、「いい結果になって良かった」と淡路島出身で同郷の村上を力強く援護した。

 2戦連発は24年5月10、11日のDeNA戦(横浜)以来3度目。巨人戦でのアーチは昨年4月5日以来で、その時も東京ドームが舞台だった。

 9日・中日戦の一発は今季213打席目で飛び出した。タイプ的にホームランバッターではないが、試合を左右する場面でアーチを描く集中力と技術の高さ。そこに近本のすごさがある。初回先頭では2ボールから中前にはじき返し、連続試合安打を12に伸ばした。

 4月26日に左手首を骨折。離脱後は打撃フォームを変更し、シーズン中に変化を加えた。「毎日、毎日いろいろ考えながら取り組んでいる」と明かした一方で、変わらない姿もある。

 打席でファウルを打った後、必ずバットに視線を向ける。この日も八回の初球ファウルの後、どこに当たったかを確認。球団タイ記録となる30試合連続安打を記録した22年シーズンも、このルーティンは欠かさなかった。独自の考えに基づいてチェック項目を設け、作業を繰り返す打撃職人。常に最善を尽くす男が、首位攻防第1ラウンドの快勝に大きく貢献した。

 真夏の天王山は12日以降も白熱の様相を呈す。「明日も勝てるように頑張ります」とすぐさま次戦を見据えた近本。不動のリードオフマンは黙々と、快音を打ち鳴らす。

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