糸井嘉男氏 阪神連覇のキーマンに工藤&佐藤輝 後半戦スタートダッシュ成功の裏に7・26G倒アリ
阪神、オリックス、日本ハムで活躍し、今春の阪神キャンプで臨時コーチも務めたデイリースポーツ評論家・糸井嘉男氏(45)の「超人目線」。後半戦開幕カード・対ヤクルトで3連勝した背景に、前半戦最後となった7月26日・巨人戦勝利があると分析。その上でリーグ連覇のキーマンに「今年に限っては投手になる」と工藤を指名。打者では佐藤輝を挙げ、球団史上初の快挙を期待した。
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いや~しびれますね、しびれる。シーズンも中盤に入って暑い…熱い戦いが続いています。阪神はヤクルト相手に後半戦開幕カードで3連勝。投打にかみ合った勝利で、チームとして乗ってきたと言えます。要因は何か。僕は前半戦最後の7月26日、巨人戦が分岐点になる感じがしています。
首位攻防戦では初戦、2戦目と連敗。3連敗なら2ゲーム差に離されるだけに、阪神としては絶対に負けられない試合でした。そんな節目でエース・村上投手が完封し、4番の輝が22号本塁打を放ち1-0で勝利。野球っていいですよね。こんな面白い、見応えのある試合を久々に見ました。
負けていたら2ゲーム差が、同率首位に戻してターン。しばらくは一騎打ちが続きそうですが、いい形で前半戦を締めることができた。ただ、巨人にも脅威を感じます。特にダルベック選手は阪神戦で打率・328、7本塁打、16打点。4番を中心に嫌な打者がそろっていますし、ベテラン・坂本選手の勝負強さも。底力があると感じますね。
残り49試合。リーグ連覇のカギを握る存在…今年に限っては投手がポイントになると考えます。リリーフ陣に定評のあるチームですが、これまでと比較すれば苦しんでいる印象。キャンプで左アキレス腱を断裂した石井投手が不在で、及川投手、桐敷投手らもまだ本来の姿ではないでしょう。
過去の優勝チーム、強いチームには絶対的な投手力がある。先日、藤川監督もリリーフ陣をポイントに挙げ、「工藤と木下を引き上げて、彼らを中心に勝負していく。ビシッといける姿が見たい」と話していましたが、個人的にも工藤投手の活躍が、チームのカギを握ると考えます。彼の良さは投げっぷりで、全力で腕を振れるところです。
100マイルを投げる投手は希少で魅力的です。ここにきて最速も163キロまで更新し、ストレートで相手の勢いをねじ伏せられる投手。ハマれば球場の空気を一変させる魅力を秘めています。前半戦でもすごい活躍でしたが、雨天中止の影響で後半戦は過密日程。全体的に疲れが出る時期だけに、あの素晴らしいストレートがチームを救う武器になると考えます。
打者ですか?僕にそれを尋ねるということは…輝明でしょう。7月には5戦5本塁打など“テルモード”に入りました。特に素晴らしかったのは7月16日の中日戦。柳投手の初球、チェンジアップを狙った1本です。少し疲れから安打、本塁打が出ない時期もありましたが、調子を取り戻せるのも実力が上がっている証し。特に今年は開幕から巨人戦の活躍が素晴らしい。対戦打率・379はカード別トップの数字ですね。優勝、リーグ連覇を目指す中で、ライバルは巨人。勝負どころの活躍を期待しています。
