阪神・伊原「いつか必ず結果は出る」 社会人時代に培った独自の思考法 腰部の張りからの復帰先発で89日ぶりの3勝目

 「巨人2-10阪神」(9日、東京ドーム)

 阪神が宿敵・巨人に大勝で2連勝として17日ぶりに単独首位に立った。腰部の張りからの復帰先発となった伊原陵人投手が5回1/3を4安打1失点で89日ぶりの3勝目。初回1死満塁で泉口の左犠飛で先制点を献上したが、二回以降はテンポ良く好投。打線は0-1の二回に前川が決勝となる逆転5号2ランを放つと三回に佐藤輝、大山の連続タイムリーで3点を加えるなど大量リード。8-1の六回には森下がリーグ独走となる2試合連発の22号を左中間へ放った。

  ◇  ◇

 伊原には独自の思考方法がある。昨季は4月に初勝利。序盤からとんとん拍子で勝ち星を重ね、先発ローテに定着したが、6月8日に挙げた5勝目を最後に6連敗と勝ち星から遠ざかった。

 長いトンネルに入ったような感覚。それでも左腕は決して折れなかった。「勝ちたいなとは思っていました。でも気持ちを引きずるとかはないですね」と強い気持ちを持って練習に取り組んだ。不調に陥っても、何かを変えようとはしない。あえて、そのままの自分で勝負に挑み続ける。

 学生時代はそうではなかった。「昔は打たれたら落ち込んでいましたけど、今はその日だけですね。次に持ち越しても、起きてしまったことは変わらない。しっかり反省して、忘れず記憶に置いて、次に向かうという感じです」。社会人時代に培われた精神力が今に生きている。結果が出なくてもじたばたしない。「いつか必ず結果は出る」と自らを信じ続けるのが左腕のスタイルだ。

 今回も故障というトンネルを抜け、再びマウンドへ戻ってきた伊原。強い気持ちを持ち続けたからこそ、また輝ける。(デイリースポーツ・河西俊輔)

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