洛南の女性監督・山村真那監督 思い出の球場でラスト采配 敗退涙も悔いなし「楽しい以外はなかったです」
「高校野球・京都大会2回戦、日星7-0洛南」(9日、太陽が丘球場)
京都大会では2回戦6試合が行われ、洛南は日星に0-7の七回コールド負け。同大会に出場するチームで唯一、女性で指揮を執ってきた山村真那監督(36)は、今大会で監督を退く決断をしており、最後の夏となった。
夏空の下で、山村監督のすがすがしい笑顔が光った。「いや、もう途中で泣きましたよ。でも、楽しい以外はなかったです」。ラスト采配に、悔いはなかった。
初回に先制されるも、五回まで0-1の接戦に。しかし、六、七回に3点ずつ失うと、得点を奪えずゲームセットとなった。2年前の夏にも日星に0-7で敗れており、雪辱は果たせず。それでも「自滅じゃないだけ、すっきりしたゲームになって良かった」と納得顔を浮かべた。
監督就任12年目で区切りをつけることとなったが、「私の中では終わり感はない」と笑う。くしくも2019年の夏に初の公式戦勝利を挙げたのも太陽が丘球場。「ここで勝ってここで終わったからご縁だなって」。大切な思い出をまた同じ球場に刻んだ。
選手たちも「山村監督のために」という思いは強かった。西田宗馬主将(3年)は「厳しくも優しい、非常に熱い監督。まず感謝を伝えたい」。終始笑顔の山村監督だったが、選手への思いを口にすると目に涙が浮かんだ。「もう、『ありがとう』しかないです」。今後も野球部には顧問として関わる。立場は変わるが、熱く、温かいまなざしで選手たちを見守っていく。
◆山村 真那(やまむら・まな)1990年3月2日生まれ、36歳。京都市出身。O型。165センチ。右投げ右打ち。翔鸞小学校在学中にソフトボールを始め、衣笠中、嵯峨野高を経て、神戸親和女子大に進学。大学時代には全日本学生選手権も経験。大学卒業後に山城高に赴任し、14年に洛南へ。15年4月から同校野球部監督に就任。体育科教諭。
