広島まさか球団史上初の継投ノーノーくらった 2戦連続サヨナラから一転屈辱も新井監督「また明日に備えたい」切り替え強調

ヤクルトに敗れ、肩を落とし引き揚げる広島ナイン(撮影・北村雅宏)
ファンにあいさつする新井監督(左)
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 「広島0-1ヤクルト」(9日、マツダスタジアム)

 最後まで1本は生まれなかった。広島が球団史上初の継投によるノーヒットノーランを食らった。ノーヒットノーランをされるのは2004年10月4日・阪神戦(広島市民)で井川慶に許して以来22年ぶり。2戦連続サヨナラ勝利からの屈辱的な1敗となった。それでも新井貴浩監督(49)は切り替えを強調し、次戦に目を向けた。

 打てば球団史上初の快挙、凡退すれば球団史上初の屈辱。球場に詰めかけたファンは固唾(かたず)をのんで最後の勝負を見つめた。1点追う九回2死二、三塁。球団初となる3戦連続サヨナラ勝利の懸かった場面で、「何とか打ちたい気持ちだけだった」という代打・菊池は空振り三振。無安打で一打逆転の好機まではつくったが、球団初の継投でのノーヒットノーラン献上となった。

 新井監督は「また明日に備えたい」と気持ちを切り替えた。攻撃陣は相手先発・ウォルターズに苦戦。四死球と失策で計3人の走者を出すも、初対戦の右腕に7回無安打無失点に封じ込められた。八回はリランソ、九回はキハダに抑えられ、外国人投手3人のリレーにやられた。

 制球面で課題があるとされていたウォルターズだが、この日はストライクゾーンを積極的に突いてきた。「もうちょっと荒れるかなと思ったけど、今日は荒れているのが(ストライク)ゾーンの中に来ていた。逆に絞りづらさがあったと思う」と指揮官。戦前の見立てとは違う投球スタイルを前にして、各打者が後手に回る形になった。

 四回の攻撃が始まる前には野手陣がベンチ前で円陣をつくるなど、打開への手は尽くしたが、事態は好転せず。二回の好機で凡退するなど、3打数無安打に終わった持丸は「相手の術中にハマってしまった」と振り返り、「(ウォルターズは)ストライク率が少ないということがあった中で、かなりの確率でゾーンに乗っけてきていた。想定外ではないけど、みんなの頭になかったのかなと思う」と打線全体を見渡した。

 これでチームの連勝は2でストップ。前日までの2戦連続サヨナラ勝利からの無安打敗戦となり、開幕カード以来の3連勝はまたしてもお預けとなった。

 一方でノーノーを食らったにもかかわらず、最後は一打逆転サヨナラの場面まで持っていけたのは、投手陣の奮闘があってこそ。新井監督は「今日も踏ん張ってくれた。なんとか追いついて、追い越したかったけど。また明日に備えたい」と前を向いた。

 1番打者として変化球を仕留めきれずに3打数無安打だった名原は「真っすぐが強い中で(自分に)変化球が使われたのは、ナメられていない証拠。ここからが本当の勝負」と力を込めた。どんな負けでも1敗は1敗。悔しさを肥やしにして、次なる戦いに臨む。

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