阪神・浜田 移籍後初スタメンで初安打「食らい付いた」開幕1軍も6三振2軍落ち 9打席目で待望「一本出たので、次に」
「阪神3-4ヤクルト」(23日、甲子園球場)
両腕を伸ばして外角球を振り抜くと、白球は遊撃の頭上を越えた。渇望していた一打がようやく飛び出した瞬間。阪神・浜田の背中に、スタンドの歓声が注がれた。移籍後初スタメンで初安打。それを古巣・ヤクルト戦でマークしたのも何かの巡り合わせ。「何とか食らい付いていって良かったなと思います」と試合後は冷静に振り返った。
二回1死一塁で山野から左前へ。カウント2-2からの外角低めスライダーに対応した。遊撃・長岡が阪神ベンチに“記念球”を返球。元同僚からの、温かい計らいもあった。
昨季まで在籍していたチームとの一戦。試合前には「思うことはあるけど、意識せずに試合に入りたい」と話しており、心に線引きをして真剣勝負に挑んだ。この一打で好機が拡大し、相手失策もあってチームは先制。勝利につながらなかったものの、現役ドラフトで加入した新天地で力強い一歩を刻んだ。
開幕1軍入りを果たすも「右の代打」として期待に応えられなかった。開幕カードは3試合に代打出場も3三振。3月30日に出場選手登録を抹消された。4月19日に再昇格を果たしたが、5月3日に再び2軍降格となった。1軍では全て代打で8打数無安打6三振と苦戦が続いた。もどかしさを募らせる日々では「『打たないと、打たないと』となっていた」と振り返ったように、焦りが力みにつながっていた。
「ファームでも力んでいたので、それをやめました。しっかり走り込んで強化して、それで力は抜けてきました」。自身を客観視した上で“意識改革”に着手。肩の力を抜いて、プラスの意味でも「気楽さ」を持って打席に入るよう心がけた。
今回が3度目の1軍昇格。「一本出たので、次につなげたい」。胸の内に喜びはない。節目の一打を契機に、このチャンスはもう逃さない。
野球スコア速報
