阪神・大山 今季初10年連続聖地弾!マエケン撃ち8号V2ラン 交流戦2桁得点締めでリーグ戦再開へ「また一丸となって」

 「阪神10-3楽天」(17日、甲子園球場)

 阪神が12安打10得点の快勝で交流戦最終戦を締めくくった。大山悠輔内野手(31)が二回、楽天・前田健から左翼席へ先制の8号2ラン。自身今季初で、新人から10年連続となる甲子園でのアーチ。六回には犠飛を放ち3打点の活躍となった。ヤクルトと並ぶ2位に浮上。19日のDeNA戦(横浜)から再開するリーグ戦に向けて弾みを付けた。

 やっと笑えた。「大山ー!!」「大山ー!!」。お立ち台に上がったヒーローに歓喜と鼓舞の声が降り注ぐ。苦しんだ18試合。重圧がのしかかるその体を、必死に前へと進めてきた。チームの勝利が何よりの薬。今季初めて聖地に描いたアーチが歓喜の秋へつながると信じ、次なる一歩を踏み出す。

 「とにかく先制点を取りたかった」

 思いを体現したのは、二回無死一塁。1ストライクから前田健の甘く入ったカーブを完璧に捉えた。風は普段の浜風とは逆方向。いや、そんなことは関係なかった。背番号3らしい美しい放物線を描いた白球が左翼席の防球ネットを揺らすと、マンモスが沸く。「入ってくれと思って走ってました。ギリギリだったんですけど、ホームランになって良かった」。飛距離120メートルの今季8号2ランで先取点を奪った。

 11年ぶりに日本球界へ復帰したベテランとは初対戦。チームは広島時代の右腕に通算32試合で8勝18敗と大きく負け越していた。「映像でしか見たことない方でしたし、どういうボールを投げるのかなっていうのもあった」という未知の相手を徹底研究。「スコアラーさんとのミーティングであったり、しっかり準備をできたので、それがすごく大きかった」と感謝の思いを口にした。

 聖地では今季29試合目にして飛び出した1号が、交流戦白星締めを導いた。甲子園で新人から10年連続で本塁打を放った阪神選手は、04~15年の鳥谷以来。右打者に限れば97~08年の今岡以来とレジェンドに並ぶ記録だ。「(甲子園での一発は)やっぱりうれしいですし、その試合で勝つことができたので、そこがすごくうれしい」と今季初のV弾が心を満たした。

 試合前時点で6月は打率・111と苦しみの中にあった。「自分が全ての流れを止めてるっていう責任を感じていた」と自責の念にかられる日々。「勝つことがどれだけ大変か」-。連覇を狙うシーズンにおいて、改めて痛感する1勝の重み。それでも「次の試合は来る。1試合1試合、全力でやることが大事」と自身を奮い立たせてきた。

 六回には12球団トップの5犠飛目で次なる1点をもぎ取り献身。リーグ戦再開へ弾みをつけた。「最後にこういう終わり方ができたので、また一丸となって頑張りたい」。苦しみの先につかんだ1勝を再進撃の力に変える。

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