阪神・嶋村 平良撃ち!17の7“シン代打の神様”打率・412 虎49イニングぶり適時打「がむしゃらに食らいついた結果」
「阪神2-4西武」(4日、甲子園球場)
阪神がパ屈指の剛腕にねじ伏せられた。西武・平良の前に自慢の打撃陣は沈黙したが、嶋村麟士朗捕手(22)が五回に代打で中前適時打。本塁打を除くチーム49イニングぶりのタイムリーを放った。2日連続の複数失策などで甲子園では5連敗も、九回には意地の反撃を見せた。虎打線が梅雨入りするのは、まだ早い。
白球が、外野の芝生に弾んだ。嶋村は大歓声の中、両手を力強く握り、大きく声を上げた。
「数少ない打席でがむしゃらに食らいついた結果。あまり覚えてないです。必死でした」
一矢報いる一打だった。3点を追う五回、2死二塁の好機に代打で登場。平良の変化球に泳がされながらも、中前に運んだ。これがチームとして、本塁打を除く49イニングぶりの適時打。ここまで19イニング連続無失点中だった右腕から、価値ある1点をたたき出した。
無類の集中力を発揮している。代打ではここ3打席連続安打を記録するなど、17打数7安打の打率・412、1本塁打、5打点。“新代打の神様”と言われておかしくない数字だ。それでも「きた球を打つくらいのざっくりした感じ」と、無我夢中にやっている結果だと話す。
2年目の今季、開幕前に支配下登録を勝ち取り、まだ経験の浅い嶋村。ただ、「ダメで元々なので、割り切っています。自分に期待しすぎない。打ちたいですけど、冷静に打席に入っています」と考えをシンプルにしつつ、整理もできている。
1軍で代打としての出番が増える中、4月に抹消された際、手本となる存在がいた。代打として活躍してきた糸原だ。「ああいう方は1球で仕留める。(1打席での)気持ちの入り方、集中の仕方はすごいので、見習ってます」。ベンチから見ているだけで、1打席にかける思いを感じ取った。そこからは「振り負けないように、甘い球を1球で仕留めることを意識して、練習してます」。1球をより大事にするようになった。
打撃で結果を残し、六回からはマスクもかぶった。経験豊富な先輩捕手がそろう中での貴重な時間。「まだ下積みなので。自分のできることをどんどんやっていきたい」と成長につなげていく。
連日インパクトを残し、今では代打・嶋村のコールに、スタンドが大きく沸き上がる。発展途上の若虎の向上心は日に日に増している。「野球がうまくなっていくように日々やるだけ。がむしゃらに任されたところをやっていきたい」。嶋村はチームの勝利のため、1打席、1球に持っているすべての力を注いでいく。
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