阪神・前川“智弁対決”に軍配 21年夏以来、ドラ1中西撃ち 4・19以来スタメンで結果「しっかりいけた」

 「中日7-3阪神」(4日、バンテリンドーム)

 快音を残した打球が右中間を真っ二つに破ると、球場の左半分から大歓声が起こった。阪神・前川右京外野手は二塁ベース上で、笑顔でベンチに向かって両手を突き上げる。何度も手をたたき、喜びをあらわにした。

 「初対戦で、初球から甘い球をしっかりスイングしていけて、よかったと思います」

 この試合、唯一虎党を沸かせた瞬間だった。初回2死満塁の絶好機で、ドラフト1位右腕・中西の初球を捉え、走者一掃の先制適時二塁打を放った。最近は代打での出場が続き、4月19日以来のスタメン。「準備が遅れないように、しっかりいけたのでよかった」。自身8打席ぶりの一打で監督の起用に応えた。

 プロでは初対戦だったが、高校時代は聖地で火花を散らした相手だった。21年の夏の甲子園決勝は“智弁対決”。智弁学園の前川は、智弁和歌山の中西と対戦していた。新型コロナの影響で関係者しか入場できず、ガランとした球場でも熱い戦いを繰り広げた。その際は2打数2安打と軍配は前川に上がった。ただ、試合には敗れ、全国制覇の夢を阻まれていた。

 「高校時代はたくさん試合もさせてもらいましたし、修学旅行にも一緒に行ったんで」。同学年で同じ智弁系列ということもあり、練習試合で何度も対戦した。修学旅行も思い出の一つ。卒業後、別々の環境に進み、野球を続けた。その間交流はなかったというが、5年の時を経て、プロの舞台で再会を果たした。

 感慨深い一本も放ったが、次の打席ではやり返された。1点を追う三回は2死一、二塁の好機で空振り三振に倒れ、悔しそうに唇をかんだ。「いいピッチャーなんで、これから先もたくさん当たると思うので、頑張りたい」と力を込めた。

 久々のスタメンで、インパクトは残したが、まだまだ足りないと自覚している。「次もチームに貢献できるように頑張ります」。激しい左翼争いを勝ち抜くためにも、結果を出し続けるだけだ。

 ◆21年夏の甲子園決勝での前川VS中西 8月29日の決勝戦は智弁学園-智弁和歌山の兄弟校対決。智弁学園の1番・左翼で出場した前川は、智弁和歌山2番手の中西と2打席対戦し、2打数2安打と打ち込んだ。自身の第3打席は右前打、第4打席は右へ二塁打。試合には敗れたが「自分たちがやってきたことは間違いではなかったと思う」と誇らしげだった。

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