阪神・木浪が今季3度目V撃!4戦音なしも準備力が生んだ千金打 対中日開幕5戦5連勝、先制ゲーム9戦9勝と神話だらけ
「阪神4-3中日」(18日、甲子園球場)
青空に映えた黄色のジェット風船を合図に、鮮やかな逆転劇を演じた。阪神は1点を追った七回に、同点としてなおも続いた好機で木浪聖也内野手(31)が右前適時打を放ち、勝利を呼び込んだ。中日相手の開幕5連勝は、2リーグ分立後の球団初となる快挙。さらに先制した試合と土曜日の不敗神話も継続と、接戦を勝ち切る強さを見せた。
春の陽気に包まれた甲子園で、木浪の笑みがはじけた。「いくだけだと思っていたんで。思い切りいった結果が、ああいう形になって良かったです」。すでに今季3度目の決勝打。得点圏の鬼がシーソーゲームの決着をつけた。
七回、森下の一打で同点とし、なおも2死一、三塁だった。マウンドにはトレード移籍したばかりの杉浦。2ボール1ストライクの打撃カウントだ。「迷わないでいくことだけを考えていた」と変化球を振り抜く。「抜けたと思ったんで、本当にうれしかった」。一、二塁間を破る勝ち越し適時打に塁上では力強くガッツポーズ。ラッキー7に猛虎打線がつながった。
今季初出場から6試合連続安打と結果を残したが、ここ4試合は安打が出ず。それでも信念を貫いた。「結果が出ないからといって大きく変えることはない」。日々の微調整を施し、試合でしか気づけない感覚もある。「大事なところで打てたのは大きいですね」と小さな積み重ねが勝利に結びついた。
試合後、何度も口にしたのが「準備」。相手右腕に対しても「イメージはなかった」とデータがそろっていたわけではない。ベンチでタイミングを合わせて、想像を膨らませながら打席へ向かった。これは代打を主戦場にしていた時に、培った“技術”でもある。
「1打席で結果を残さないといけないって、すごく難しいんですよね」
経験したからわかる、途中出場の過酷さ。「そこでの準備だったり、集中力はスタメンの時でも生かされているのかなと思います」。プロ8年目で酸いも甘いも味わった分、やるべきことをやり遂げている。
チームは土曜日に4戦4勝。ナイターゲームの後のデーゲームは少なからず疲労感も残っているはず。ここでも準備力が鍵を握っていた。「みんなきついと思うんですけど、試合に出て勝ちに貢献しないといけない。早く寝て、準備をして試合に臨む。それだけですね」。あっさりと言ってのけたが、プロフェッショナルだと感じさせた。
先制すれば9戦9勝。開幕から中日戦に5戦5連勝は2リーグ制後、史上初の快挙となり、貯金7は今季最多タイ。「勝つことが全て。チームの雰囲気もいいですし守り勝っているので、これからも頑張っていきます」とお立ち台から宣言した。努力は必ず報われると、木浪が証明している。
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