【西山秀二氏の眼】かわす意識が強すぎた阪神・坂本のリード 基本はアウトローへの真っすぐ それがあって初めて変化球が生きる

 「中日3-5阪神」(10日、バンテリンドーム)

 阪神は2点を追う九回に劇的な逆転勝利で連勝を飾り、今季初の単独首位に浮上した。中日の守護神・松山に対して先頭の佐藤輝が右翼線二塁打を放つと、続く大山が中前適時打で続いた。ここで代走・植田が二盗を決めると、2死一、三塁から代打・前川が初球を捉えて右翼線へ適時二塁打を放つと、右翼・尾田の失策が絡んで逆転した。先発・村上は7回2失点。デイリスポーツ評論家の西山秀二氏は「坂本のリードは、かわす意識が強すぎた」と指摘した。

  ◇  ◇

 阪神が九回に松山を攻略した。見事な逆転勝ちで強さを見せつけたと言えるだろう。

 先発の村上は7回を2失点。粘りの投球が、その後の勝利につながったとも言えるが、あえて注文をつけるなら村上にはこれがエースだという投球を見せてほしかった。

 坂本のこの日のリードは、かわす意識が強すぎた。もっとエースの自覚を持たせる気合の入った投球をさせてほしい。

 八回に湯浅が新人の花田に犠飛を打たれて追加点を許した場面も、打者の動きを見て判断する必要があった。フォークで空振りを取って1-1となり、花田は外の真っすぐに反応できなかった。明らかに変化球に意識がいっていたのに2-1から簡単に変化球を投げさせて中堅への犠飛となった。

 安易にかわそうというリードではなく、基本はアウトローへの真っすぐだ。それがあって初めて変化球が生きる。それが今日は生かされていなかった。

 勝ったからよかったではなく、正捕手としてそこは反省すべき点ではないか。

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