わずか1安打…藤田監督苦難の船出【プレーバック“伝統の開幕戦”】

 【96年4月5日、阪神●0-9巨人】

 宿命のライバルに、記録的な大敗を喫した。巨人先発の斎藤雅に対し、打線が手も足も出ない。四回2死からこの試合12人目の打者、桧山がようやく左前打。ところが盗塁を刺されチェンジに。これが最初で最後の走者となった。打者27人で終了という、完全試合並みの沈黙だった。

 前年95年の監督代行から正式に就任した藤田平監督だったが、苦難のシーズンの前兆ともいえる監督デビュー戦となった。終わってみれば54勝76敗、勝率・415は首位巨人から23ゲーム離されての最下位に終わる。9月13日に休養となった藤田監督は、わずか1年で退任となった。とはいえ桧山進次郎を粘り強く起用し開花につなげ、食生活の改善も訴えるなど、地道な取り組みは後に実を結んだ。

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