阪神・ルーカス 大谷級スイーパー 初甲子園「すごく自分に合うマウンド」3回0封、開幕2カード目先発濃厚
「オープン戦、阪神2-1西武」(10日、甲子園球場)
阪神の新外国人、イーストン・ルーカス投手(29)=前ブルージェイズ=が10日、開幕ローテ入りに近づいた。甲子園で来日初登板初先発し、3回2安打無失点。最速153キロの直球に加え、鋭く曲がるスイーパーがさえわたった。米大リーグ・ドジャースの大谷も決め球として操る変化球で、曲がり幅は“大谷級”。順調なら開幕2カード目の31日からのDeNA3連戦(京セラ)での先発が見込まれる。頼もしい新助っ人が着々と歩みを進める。
甘いマスクとは対照的に、ボールには迫力と威圧感が宿っていた。“甲子園デビュー”のルーカスが3回を2安打無失点にまとめ、開幕ローテ入りに前進した。「いい感じだったね。すごく自分に合うマウンドで、投げやすかったよ」と本拠地に好感触をつかんだ。
際立ったのは宝刀・スイーパーだ。初回1死で西川を追い込むと、肩口から曲げて見逃し三振に斬った。腰を引きながら見送った相手の姿に「ああいうリアクションが出ることは、決して悪くない」と分析した。
続く渡部には外角ボールゾーンから曲げる、通称“バックドア”で見逃し三振に仕留めた。最速153キロを計測した直球とのコンビネーションは、効果抜群。「ストレートと混ぜて使えば機能すると思う。引き続き、精度を上げていきたい」と本番に向けて牙を研ぐ。
スイーパーはスライダーより横変化が大きく、近年はドジャース・大谷が決め球にしていることで知名度が上がった。記憶に新しいのは前回23年のWBC決勝。大谷は九回2死でアメリカ代表・トラウトに対し、曲がり幅が約43センチのスイーパーで空振り三振を奪った。
NPB公認アプリ「NPB+(プラス)」によると、この試合でルーカスが投じたスイーパーの曲がり幅は約40センチ。“大谷級”の武器を持つ新助っ人が、シーズンでの躍動を予感させた。順調なら開幕2カード目、31日からのDeNA3連戦(京セラ)での来日初先発が見込まれる。
二回は2死一、二塁で古賀悠を中飛。三回は1死一、二塁のピンチで渡部を二ゴロ併殺に料理した。打者12人中、打球が外野に飛んだのは3度のみ。「会心の当たりを何本も打たれたわけではなかった。3イニングの結果としてある程度、満足している」と内容をポジティブに受け止めた。
来日初の対外試合登板となった3日の壮行試合・侍ジャパン戦では1回無失点。継続しての好投に藤川監督は「順調に、次の登板に向かうことができることを願ってますね」と問題なく段階を踏むことに期待した。
「簡単に空振りしてくれない打者が多いので、(打席での)球数を増やさないように。そのためにはストライク先行が、大事」と今後に向けて、手綱を締めることも忘れなかったルーカス。この男、怪腕の気配が漂う。
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