阪神 V打線白紙「みんな分かっている」藤川監督 連覇へ“壊す”指針遂行 名前も背番号も年俸も「関係ない」

 阪神・藤川球児監督(45)が25日、球団初のセ・リーグ連覇へ向けて打線を白紙に戻すことを宣言した。今季は4番の佐藤輝明内野手(26)を軸に、1番から5番をほぼ固定してシーズンを戦い抜いたが、来季はゼロベースで再構築。「選手の顔と名前と背番号は全く関係ないですから。年俸も関係ないですから」と実績は問わずに、“シン・猛虎打線”へ組み替える。

 日本シリーズ敗退直後、「2025年のチームを壊す」と言い放った指揮官の指針に、ウソはない。藤川阪神2年目、猛虎打線は進化する。「固まっていただけで、それはもう終わった話ですから。ゼロでしょ。今、1番も2番も何も決まってないでしょう」。チームの強みでもあった打順固定を、ちゅうちょなく解除して組み替える方針を示した。

 今季は開幕こそ4番・森下でスタートしたが、4月中旬に佐藤輝が4番に座って以降は、1番から5番までの顔ぶれはほとんど変わらず。近本、中野の快足コンビがチャンスメークして、森下、佐藤輝、大山のクリーンアップで得点を生んだ。機能的に感じる並びにも、連覇のためには“改善の余地”を探し出す。

 「終わってみたら固定になっていた、だと思うんです。動かして動かして、固定なんですよ。選手のコンディションが変われば、大きく打線も転じなければいけない。新人選手もいるし、今年不調だった選手も非常に期待してますから」。リーグ制覇を成し遂げた主力組にも、安住の地を与えるつもりはない。ドラフト1位・立石(創価大)らルーキーも、割って入るチャンスはある。

 打撃2冠でリーグMVPに輝いた佐藤輝の4番も、「それは作ったものでしょう。出来上がったことが4番・佐藤。最初から佐藤が4番だったのではない」と特別扱いはせず。「また来年キャンプが始まり、見ていった中で佐藤が4番だなっていう風に自分が見えれば、自然とそうなるので。まだ分からないですよ」。“聖域”を設けることなくアピールを求めた。

 「もうみんな分かっているんじゃないですか。練習しているでしょ。『チームを壊す』とまで言われているし。必死で戦ってきて今の年俸になり、認められてきてますから。『何を』ぐらいでちょうどいいんですよね」。おのおのが向上心であふれているからこそ、迷わず決めた打線白紙。しっかりと時間をかけて一から練り直す。

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