阪神・大山 掛布氏の教え胸に初連覇へ 「大山しかいないでしょ」キーマン「6番」提言期待に応える
阪神の大山悠輔内野手(30)が2日、大阪市内で行われた「掛布雅之氏野球殿堂入りを祝う会」に出席し、掛布雅之OB会長(70)の教えを胸に連覇へ挑むと誓った。入団時の2軍監督で当時の指導が今にも生かされている。掛布氏からも連覇の鍵として、大山の名前が挙がった。チームの中心選手として、後輩を引っ張る覚悟だ。
大山は掛布氏の栄光の歴史を目に焼きつけ、重みのある言葉を心に刻んだ。3度の本塁打王に1度の打点王。ミスタータイガースと呼ばれ、チームの象徴だった。同じユニホームとして接したのは1年だけ。その偉大さを改めて認識し、期待に結果で応えることが自身の役目だと誓った。
「2軍監督と選手として1年だけでしたけど、同じユニホームを着て、同じグラウンドで野球ができたことはすごく光栄だった。その時の教えが今の僕の財産になっている。教えてもらったことの一つ一つを鮮明に覚えているので、それを今後の野球人生、その先の人生に生かしたい」
教えの一つが「一人に強くなりなさい」。これは掛布氏がこの日の壇上でも話したように、父の泰治さんの教えでもあった。2軍監督時代に大山にも受け継がれ、今も大切にしていること。「自分に向き合う大切さ、そういうところはしっかり続けたい」。大山のプロ野球人生の土台となっていることだ。
掛布氏は連覇の鍵を大山が握っていると名前を挙げた。佐藤輝や森下は先輩の姿を見て、育ったと力説。「負の部分を背負える選手は大山しかいないでしょ。大山は数字以上に、チームの中にとって大きな存在だと僕は思いますけどね」。OB会長の熱い思いだった。
掛布氏は6番に大山が座れば、猛虎打線はさらに強くなると提言する。ドラフト1位で強打者の立石(創価大)が加入。大山自身も中心選手として手を貸すため、気持ちの準備はできている。「年齢が上の選手がやる仕事もある。若い選手がどんどん前へ進んでいけるように、手助けをしていければいい」。常勝軍団となるためには、チーム一丸の精神が必要となる。
掛布氏も連覇に期待をし、「忘れ物」と表現した日本一奪還も求めた。大山の目標も同じ。「掛布さんも連覇は達成されたことがない。超えられる一つのチャンスだと思う」。虎の主砲が思う、連覇の鍵は「全員」。チームの輪の中心には大山がいる。
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