阪神・今朝丸 開幕ローテに名乗り!藤川監督が成長に驚がく「かなりレベルの高い」 最速151キロ!ブルペンで71球
「阪神秋季キャンプ」(9日、安芸)
阪神・藤川球児監督(45)が9日、今朝丸裕喜投手(19)の成長に驚愕(きょうがく)した。187センチから投げ下ろす最速151キロの直球は威力十分で、今年のリーグ優勝決定後には先発候補にも浮上した逸材。ブルペンでドリスの助言を受けながら71球を投げ、藤川監督に猛アピールした。来年の開幕ローテは村上、才木が確定し、高橋、大竹は有力。2枠空いており、右腕は堂々と名乗りを上げた。
早くも来春の開幕が待ち遠しくなった。朝から雨が降りしきる中、今朝丸がブルペンで71球の熱投だ。先輩の門別、茨木に挟まれる中、堂々の投げっぷり。驚きの成長スピードに、藤川監督も舌を巻くしかなかった。
「今朝丸はちょっとかなりレベルの高いところに上がってきてます。楽しみですね。ボールの強さも非常に出てますし」
第2クール最終日。藤川監督はえびす顔だ。ブルペンで工藤に身ぶり手ぶり直接指導し、椎葉にも助言を送った後、門別、茨木、そして、今朝丸の投球に目を奪われた。
今朝丸は報徳学園からドラフト2位で阪神入団。今季はウエスタンで12試合に投げ、5勝0敗、防御率4・24。リーグ優勝決定後に先発候補として浮上するほど、順調に成長曲線を描いてきた。
来年はまだ2年目。投手陣の顔ぶれはリーグ屈指で、無理に1軍に引き上げる必要はない。それでも期待してしまう。「飛び級でいきたいと自分がいくら言ってもね。言わないけどね。でもそれだけのものをね」。指揮官の賛辞は止まらなかった。
身長187センチの剛腕は向上心も旺盛だ。前日、ドリスに弟子入りし、スライダーとフォークのコツを教わった。一夜明け、早速“臨時コーチ”から指導を受けると、習得に確かな手応えを得た。
「ホントにいい感じ。フォークはまだ練習中なんで、スライダーは結構良かったと思います。コントロールとか、細かい部分も意識して投げていこうかなと思ってます」
来季の開幕ローテは、村上、才木のダブルエースは確定的。デュプランティエの去就が見通せない中、高橋、大竹も有力だ。現状では2枠空いており、伸び盛りの伊原、早川、門別、茨木らがチャンスをうかがう。そんな中、次世代エースも堂々と名乗りを上げる。
「来年こそは1軍で投げられるように。今が本当に大事な時期だと思うので。一球一球大事にしてアピールしていこうかなと思っています」
来季も投手陣は盤石。藤川監督は「非常に高いレベルでの切磋琢磨(せっさたくま)。楽しみな状況でしたね。安藤コーチが悩むんじゃないかなと思うぐらい」とうれしい悲鳴だ。連覇へ新戦力の台頭は不可欠。V2メンバーにフレッシュな19歳が加わる可能性は十分にある。
◆今朝丸 裕喜(けさまる・ゆうき)2006年6月2日生まれ、兵庫県出身。19歳。187センチ、77キロ。右投げ右打ち。報徳学園では1年秋からメンバー入りし、2年連続センバツ準優勝を飾った。24年度ドラフト2位で阪神入団。高卒新人投手が背番号28をつけたのは江夏豊以来。
関連ニュース





