阪神・百崎11連発!ドラ1立石に「多少なりとも意識」フリー打撃で34振15発

 「阪神秋季キャンプ」(2日、安芸)

 阪神の百崎蒼生内野手(20)が2日、高知県安芸市で行われている秋季キャンプのフリー打撃で、11連発を含む計15本の柵越えを記録した。今秋のドラフト会議で阪神が1位指名した創価大・立石正広内野手(22)の存在も意識。シーズン中の死球による不運な離脱を乗り越え、パワーアップして帰ってきた若虎が存在感を増している。

 安芸の虎党の視線を独占したのは百崎のフリー打撃だった。34スイング中、11連発を含む15発の柵越え。まるで流れ作業のようにリズム良くスタンドへ放り込んでいった。充実の打撃練習だったが、本人は「試合で打たなきゃ意味ないので」と意に介さず、ひょうひょうと振り返った。

 今秋のドラフト会議で、阪神は同じ内野手で大学ナンバーワンスラッガーの立石を1位指名。燃えないわけがなかった。「多少なりとも意識はする。やるべきことをやってアピールするだけ」と奮闘を誓った。

 今季はウエスタンで打率・294と高打率を残し、覚醒を予感させたが、8月1日のオリックス戦で左ほおに死球を受け、リハビリ生活を余儀なくされた。「ボールに触れられなかった期間が長かったですし、地道な練習が多かった」ともどかしさを感じたが、腐らなかった。「ウエートはだいぶやりました」と、体重をリハビリ前より2キロ増加させて復帰した。

 平田2軍監督は「素晴らしかった」と手放しで絶賛。故障期間を振り返り、「藤川監督が『百崎いいですね』と言う声が上がっていたんだよ」と明かした。不運によりシーズン中の1軍初昇格の機会は逸したが、再びはい上がるだけだ。

 「(キャンプでは)守備力と走塁をレベルアップしたいのと、打撃練習でバックスクリーンに当てられるくらいにしたい」。大物新人の入団を刺激に、育ち盛りの20歳は進化を続けていく。

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