阪神・藤川監督 育成への思い語る「3月、4月、5月と種まきをやった」「夏場以降、どう芽が出てくるか」
阪神・藤川球児監督(45)が31日、大阪市内の阪神電鉄本社を訪れ、秦雅夫オーナー(68)にシーズン終了の報告を行った。以下、一問一答【下】。
◇ ◇
-秋季キャンプで強化したいことは。
「これは先ほどオーナー報告でもお話しさせていただいたんですけど、若い選手がたくさん行きますけれども、チームとして今持ってる課題は右の速球派リリーフ投手たちの台頭。今回のドラフトではない選手たちで、獲得していった選手たちの成長を大事に、ファンの皆さまにシーズンを通して見ていただければ、この選手たちを作り上げたい。昨日、最後のゲームの中に村上、才木がベンチ入りしていたところに、チームの生え抜きの右のリリーフ投手たちを育て上げる責任がある。まずはそこが一番です。プラス野手の方に目を向けると、まだまだキャリアのない選手たちがいます。送りバントであったり作戦系に卓越した選手を作るのか、それとも総合力の高い選手を作るのかっていうところは、今日から行ってくれてます平田2軍監督と毎日連絡を取ってるんですけど、さらに密に連絡を取って、そういった生え抜き選手のバックアップを新たに作る必要があると考えております。課題は明確です」
-オフになれば、優勝パレードなど心が躍ることになる。
「本当に心躍ってます。優勝パレード。一昨年日本一になった選手たち、コーチの方々は記憶にあると思います。それに負けない、なお一層の日本一パレードになった一昨年に負けない、優勝パレードを新たな選手たちに見せてあげたいし。また阪神タイガースはプロ野球の人気チームでもありますから、皆さんが作ってくださる文化ですから、この文化をファンの方とともにずっと残していきたい。まず、優勝パレードはまた素晴らしいものに皆さんで一緒にやりましょう。それから、この優勝旅行というものもですね。日本にある、日本プロ野球にある文化ですから、これをやっていただける阪神タイガースの試みには感謝を現場としてしています。優勝の時にもインタビューで言いましたけれど、普段ご家族の支えがある中でこの優勝を達成することができてますから。選手、スタッフのご家族とハワイで家族同士が感謝を言い合える。家族がいたから、あなたが頑張ったからっていうね、そんな誇らしいスタッフですから。お父さん、お母さん頑張った暁で、みんながハワイでね、プールで泳いでる姿も見たいし、ビーチを歩いてる姿も見たいし、僕にとっては最高の喜びです」
-阪神ファンへメッセージ。
「全国各地でどこの球場に行ってもファンの方が熱い熱い応援をしてくれました。時には物足りないぞと叱咤(しった)激励をくださったことで、明日立ち向かうことができる。私はそれだけ強い自分を持ってるつもりですから、チームが物足りない時は全て私に矢を向けていただいて結構です。それを元に頑張れたからこそ今日があります。日本一に届かなかったことも私の責任ですから。どんどん、どんどん今度は日本一になるための刺激をください。でも、セ・リーグ5球団もリーグ優勝するために日々もうチーム作りをしています。ファンの皆さんと一緒に来シーズン、また1試合目から遠いゴールではなくて、毎日、日々頑張っていきたいと思いますから、遠いところではなくて、秋季キャンプからぜひ応援に来ていただいて、選手に叱咤激励と選手たちの没頭する姿をまた見ていただいて、来シーズンの活躍につなげたいと思います。1年間本当に感謝をしています。それと90周年、90年に長きにわたって応援してきていただいてますから、感謝とともに91年目また頑張っていきます。1年間本当にありがとうございました」
〈囲み取材〉
-右の速球派の台頭を求めていたが、シーズンを戦った中で感じたことか。
「石井は本当に頑張ってくれたし、ドリスも頑張ってくれたし、ハートウィグも頑張ってくれましたけど。途中でやっぱり補強をしたわけだけれども、シーズンの安定板のようにして補強をしたわけですけども、本来、そこは育成していかないといけないところで、育成が間に合わなかったというところですね。もし、そこでこのまま来シーズンに台頭してきてくれるようであれば、ドラフトで入ってくる野手の選手たちもいますけれど、攻撃力という部分でも補強が考えられるということですから、まだまだ伸びしろがある選手たちに日の目を見せることで次なる強みをチームとして作れるというところですね」
-日の目を見る可能性がある選手、伸びしろがある選手がいる。
「いるというか、やらなきゃいけないですね」
-生え抜きというワードを使ったことに育成への思いを感じたが、現有戦力からどんどん出していきたい。
「本当に1年目にそのまま1軍監督でしたから、育成という部分においては、シーズンを通して、まずは昨年の11月からは佐藤(輝)であったり中野であったり、少し心が疲弊していた選手たちのメンタルというか、戦う姿というチームづくりに重きを置きましたから、育成という部分にはタッチできるようでできなかった、それがシーズンの3月、4月、5月とあえて種まきをやりましたから。シーズンで種まきをしていますから、そのあと夏場以降ね、どうファーム組織が芽が出ているのかなと。芽を出すのも自分の今度、仕事になるので」
-安芸で自分から指導をすると言っていた。
「そうですね。自分は高校生で入ってきました。そういうふうに出てきた経緯がありますから、どういうふうに育成方法っていうのは、間に合わないと思ったので。今年のシーズン中に種をまいて課題が出た選手たちを、自分がやらなければなと。自分は星野監督にそういうふうな指導をいただきましたから。激しい指導ときっかけと。それは危機感もそうだし、何年間かかかると思いますけど、必ずその中で出てくる選手を間違いなく出せますから、焦る必要はないですけど、やるべきことは明確ですね」
-組織が長く続いていくために、残していかないといけないと。
「その通りですね。自分じゃなくなってもそれが残せるように提案しただけです。就任の時からそうです。90年から100年に向けてという、元々のスタートでしたので。自分ができる限りはやりますけど、それよりも重要なことは阪神タイガースが強くある組織であるように、とは思っていましたから」
-1年やってみて足りないと思うところが見つかった。
「足りないと言いますか、選手頼みにすることはできませんから。常に切磋琢磨(せっさたくま)し合う組織づくりをして、その中で戦える選手をたくさん持たないといけない。シーズンは長いですから。今年はたくさん選手の入れ替えをしましたが、それがあったから戦うことができたし、それがあったからこの秋にやるべきことが明確になっているわけで。これは、やり方的にはあまり日本式ではないかもしれないけど、私が経験してきた上で見てきたものの1つなので。私のやり方としてやっていきますけど」
-オーナーとの話し合いの中で連覇の言葉を言われたりは。
「高い目標をしっかりと掲げてくださいとお願いいたしました。オーナーもそうですし、社長もそうですし、自分もそうですし、チームにおける目標であったりというものを下げる必要は全くないと思います、と。やる限りは高い目標、ファンの方もそうですね、叱咤激励をくださいというようにですね。それがプロですから、その中で立ち向かうことが最も幸せだし、低い目標設定を上が持っているようでは、自分もそうですけど、必要ありません」
-具体的に強い2文字を発した。
「球進一歩ですから、一歩ずつ戦う上で、そこにリーグ優勝があったり、たまたまそこに落ちてるもんですから。それをつかみにいくもんじゃないですね。それは日々の行いがそこにつながると信じてやるというのが必要なんじゃないでしょうか。見えなくなって困りますよね」
-日本シリーズの第2戦でデュプランティエを起用した狙いは。
「うーん。その辺はもうご想像にお任せします。常にそういう結果というのは、皆さんからお聞きになられることはあると思うんですけれども、正解が出た場合には何も言われないところなんですね。なので、それはシーズン中もそうだし、この監督の就任を引き受けた時から目に見えないところでそういったことをやってきています。だから、そういったところはいろんなところで楽しんでいただければいいのかなと。私は常に明日を見ています。評論のところですから、それはいつでも評価はしていただければいいんじゃないでしょうか」
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