阪神・才木 今オフポスティングはNO!来オフ容認の可能性も佐藤輝とのW流出は認めず 本人に意向通達済み
阪神の竹内球団副本部長が31日、西宮市内の球団事務所で才木浩人投手(26)のポスティングシステムを利用した今オフのメジャー挑戦を容認しないことを発表した。理由は明言しなかったものの、球団史上初の連覇、日本一に必要な戦力であると断言。来オフに許可する可能性を示唆しつつ、メジャー挑戦を希望している佐藤輝との“W流出”は認めない考えを明かした。
才木の夢実現は来年以降に持ち越しとなった。竹内副本部長は右腕のポスティングについて、はっきりと言葉を口にした。
「単刀直入に申しますと、ポスティングは認めないと、先方の代理人さんにもそのようにお伝えしております」
才木は昨オフの契約更改後、将来的なメジャー志望を公言。代理人と契約し、水面下で交渉を進めていた。メジャー挑戦が球団から容認された場合、契約総額は最大約8000万ドル(約120億円)以上の規模になる可能性があり、球団が受け取る譲渡金は約1350万ドル(約20億円)以上になることが見込まれていた。
球団はこれまで井川、藤浪、青柳の3投手のポスティング移籍を認めてきたが、竹内副本部長は「才木だから認めないということではないです。過去にもそれぞれでありましたので、1回や2回の交渉だけではないということですよね」と説明。球団の意向は本人と代理人にレギュラーシーズン終了後に伝えたという。
才木は須磨翔風高から16年度ドラフト3位で入団。プロ2年目の18年には6勝を挙げた。20年11月に右肘のトミー・ジョン手術を受けたが22年に復帰。23年は8勝を挙げ18年ぶりのリーグ優勝に貢献した。昨季は自身初の2桁勝利となる13勝をマーク。今季は12勝6敗、防御率1・55で最優秀防御率のタイトルを獲得してリーグ制覇を導いた。
チームへの貢献度が足りないと判断されたのか問われた竹内副本部長は「こちらの判断なんで、公にすることではない」と話すにとどめた。ただ「チームとしての目標は連覇と日本一奪還にはなりますので、(メジャーに)行く行かないは別として、才木がその戦力として必要かどうかっていうのは火を見るより明らかかなとは思います」と断言。来季も重要なピースとしてのチームへの貢献を願った。
才木が海外FA権を取得するのは最短で5年後の30年シーズン。33歳シーズンでのメジャー挑戦となってしまう。来年以降について竹内副本部長は「かたくなではない」とポスティングを認める可能性があることも明かした。
ただ、最短での海外FA権取得が29年となる佐藤輝も昨オフの契約更改でポスティングでのメジャー挑戦希望を球団に伝えている。すでに代理人と契約し、早ければ来オフ挑戦の可能性もある。そうなれば2人が同時にチームを抜けることになるが、竹内副本部長は「それはゆゆしき問題ですね」とし、「全く考えてないですね」と“W流出”は認めない考えを示した。
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