巨人戦完封で2年ぶり2桁勝利の阪神・村上 メジャー志向が「ない」理由 先輩・青柳からは刺激も

 「巨人0-3阪神」(16日、東京ドーム)

 阪神・村上頌樹投手(27)が2安打9奪三振で自身巨人戦初完封を飾り、2年ぶりの2桁勝利を挙げた。「ミスタープロ野球」と呼ばれ、6月に死去した長嶋茂雄さんの追悼試合として開催された一戦。宿敵相手に負けなしのGキラーが圧倒的な投球を披露した。

  ◇  ◇

 昨今は海を渡り、MLBに挑戦する選手も多くなってきた。村上にとっては自主トレをともにして、背中を追いかけてきた青柳も今年、メジャーに挑戦。「世界に挑戦した勇気がすごいなと思う」。日本復帰となったが、大きな一歩を踏み出したことに刺激を受けていた。

 一方で村上の口から「アメリカ」というのを聞いたことがなかった。頭の片隅にでも、挑戦したい思いはあるのか。「そこまで考えてはないですけど。ないですかね」。今後、新たな目標になる可能性はある。でも、現時点では日本で結果を残し続けたいという意思を感じた。

 幼少期は藤川球児に憧れた。「自分はメジャーを見るより、日本の野球を見て育ってきた。まだ惹(ひ)かれないですね」。言い続けてきた、3年間ローテを回ってこそ本物。2年ぶりの2桁勝利で一流投手に近づこうとしている。ドラフト5位で背番号41とエースへの王道ルートを歩んできたわけではない。それでも己を信じて、ここまでの地位を築いた。勝手な願いだが、村上には日本球界で数々の偉大な記録を残してほしい。(デイリースポーツ・今西大翔)

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