阪神・村上 日本S球団最多タイ2勝目 脱水症状で世界陸上途中棄権せずの旧友の姿に「自分も頑張ろうと」
「SMBC日本シリーズ2025、ソフトバンク1-2阪神」(25日、みずほペイペイドーム)
快挙星で猛虎史に名を刻んだ。阪神・村上が7回1失点で、日本シリーズ球団最多タイの2勝目。村山実、ゲイルに続く3人目で、複数年にわたるのは球団初となり、23年の日本シリーズに続いて白星発進に導いた。「ビジターですけど阪神ファンも応援がすごかったんで、そこに助けられました」。球場の左半分を黄色く染めた虎党に、感謝の言葉を向けた。
不安定な立ち上がりも、すぐに修正した。初回、近藤の中前打で先制点を献上。高めのボール球が目立ったが、「ちょっと浮いちゃったんで。二回からは投球練習からしっかり意識できたんで、立て直せたかな」と不慣れなマウンドに適応し、本来の姿を取り戻した。
二回をわずか7球で三者凡退。三回には柳町と近藤を連続見逃し三振で、雄たけびを上げた。五回2死一、二塁で再び近藤と対峙(たいじ)したが、「やっぱいいバッターなんで、あそこでもう1点取られるときつかったんで」とギアを上げ、適時打を浴びた直球で一ゴロに仕留めてリベンジ。逆転へつなげた。
最後まで諦めなかった旧友に心を打たれた。先月開催された世界陸上東京大会の男子35キロ競歩に、東洋大時代の同級生で親交がある川野将虎が出場。レース中に脱水症状を起こして苦しむも、途中棄権せずゴールした。
「友達のああいう姿を見ると、自分も頑張ろうとなります。世界で戦うのは本当にすごい。結果は残念でしたけど、いろんな人に影響を与えたと思います」。受けた刺激を“秋の力”に変えた。最多勝争いはシーズンラスト4試合で2勝差をつけられていたが、諦めることなく連勝フィニッシュで14勝。最高峰の舞台では同じく14勝の有原との、最多勝マッチアップを制した。
敵地で挙げた価値ある1勝。「楽しんで投げられましたし、相手はパ・リーグ1位でホントに強かった。あと三つ勝つだけなんで、それを信じて応援したいと思います」。115球の熱投で、日本一への道筋を明るく照らした。
◆シリーズ2勝は3人目 阪神先発の村上が、23年第1戦オリックス戦に続き日本シリーズ2勝目を挙げた。球団では62年村山実、85年ゲイル各2勝に続き3人目。複数度の日本シリーズでの白星は球団初だ。また先発2勝はゲイル以来で、日本人では初となった(62年村山は先発と救援各1勝)。
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