阪神・森下 開幕V撃!六回一気DeNA・東を攻略 アドバンテージ加え2勝0敗「この勢いのままやっていきたい」

 「JERA CSセ・ファイナルS・第1戦、阪神2-0DeNA」(15日、甲子園球場)

  「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」のファイナルSが開幕し、阪神がDeNAを2-0で下し、アドバンテージの1勝を含めて2勝0敗とした。森下翔太外野手(25)が六回に決勝の先制適時打。“CS男”が今年も勝負強さを発揮した。過去にCS(プレーオフを含む)で、2勝0敗としたチームの突破率は96・8%。今日も勝って、日本シリーズ進出に王手をかけるで!!

 白球が東の横をすり抜け、中前へ転がった。一塁上でポーズを決めた森下は思わず笑みをこぼす。やっともぎ取った1点に球場もベンチも沸く。村上も満面の笑みで拍手を送った。

 「勝利することだけを一番に(考えて)やっていた。まずは良かったなと思います」

 五回までは両軍チャンスを作りながらも無得点。緊迫したゲーム展開が続いていた中、迎えた六回。1死二塁となり、森下に回った。すると1球目に近本が三盗を決め、チャンス拡大。「絶対に打ってやろう」と3球目のツーシームを強振。適時中前打でついに均衡を破った。

 シーズン終盤の9月26日・中日戦では審判の判定に不服を示し、翌日の試合で5打数無安打3三振。そんな森下に藤川監督は、「少し昨日のところから心の揺れ動きが出ている。彼はまだ成長段階にあるのでね、こちらもしっかり見ていかなければいけないですけど、大きなところではそういった選手の力が必要になりますからね」と期待も込めて指摘していた。

 その思いを森下はしっかりと受け止めていた。「もう結果を出すしかないと思います」。昨年のCSでは8打数5安打2打点、さらに新人からは2年連続で本塁打を放っているCS男ぶりを、今年も初戦から発揮。有言実行の活躍はバットだけではなかった。

 適時打を放った後の1死一、三塁では大山の三ゴロで三本間に挟まれたが、懸命に粘った。この間に一走・佐藤輝は三塁へ到達。追加点を呼び、「短期決戦はそういうところまでこだわってやっていきたいし、チームとしても次の塁を狙っていこうというところがあるので、そこに自分も乗っかって」とうなずいた。お立ち台でも球場を沸かせた。一緒に上がった3つ上の先輩・小野寺に対し、「よく打ったなと思います」とまさかの一言。爆笑をかっさらった。

 チームの白星発進を導き、1勝のアドバンテージに加え2勝と大きくリードした。2安打1打点と躍動したCS男は、「短期決戦は自分の中でもやりやすいものがある」と頼もしい。まずはいいスタートを切れた。ここから一気に波に乗りたい。「今日勝ててチームもすごくいい勢いなので、この勢いのままやっていきたい」。目指すのは日本一。次戦も短期決戦の鬼が大暴れする。

 ◆突破率96・8% 日本シリーズ出場を懸けたCSやプレーオフで、2勝0敗としたチームは31あり、うち30チームがそのまま勝ち抜いている(CSの優勝チームアドバンテージ1勝を含む)。阪神も前回23年ファイナルステージ広島戦第1戦に勝ち2勝0敗に。そこから○○で進出を決めた。

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