阪神の原口文仁が引退会見で涙 スーツではなくユニホーム姿で 現役時代を振り返り、言葉に詰まる

 阪神の原口文仁内野手(33)が30日、西宮市内の球団施設で引退会見を行った。スーツではなくユニホーム姿で思いを語った。

 「今シーズンを持って現役を引退いたします。少しさみしい気持ちもある。多くの支えがあって、感謝の気持ちの方が大きい」

 度重なる故障や大腸がんなど、数々の壁を乗り越えてきた。決断は9月下旬。一番は家族に報告した。「よく頑張ったんじゃないか」という言葉をもらったという。

 この日の練習前には円陣の中心で言葉を送り、練習にも参加。現役時代を振り返ると、言葉に詰まる場面もあった。

 「何とか一本出したいという思いで日々やっていた」と東京ドームで今季初安打。「お世話になった人にヒットを見せたい」という思いがあったことを語り、涙があふれた。

 「力以上のものが節目、節目で出せたのは声援のおかげ。ファンの皆さんに感謝の気持ちでいっぱい」

 プロ16年目。通算成績は563試合の出場で打率・269、29本塁打、152打点。274本の安打を放った。

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