阪神・佐藤輝が珍記録目前 ゼロ死球本塁打王なら球団46年ぶり 両リーグ同時なら史上初 

 当たらない本塁打王!?39本塁打、99打点で2冠が確実視の阪神・佐藤輝明内野手(26)が今季ここまで死球を記録していない。0死球の本塁打王は2リーグ制後では過去4人。さらにパ・リーグ2冠で32本塁打の日本ハム・レイエスも今季0死球。両リーグ同時に『0死球本塁打王』となれば史上初の珍記録だ。

 2リーグ制以降、『0死球本塁打王』は過去4人(5度)で①1950年の別当薫(毎日=43本)②1956、57年の青田昇(大洋=25、22本)③79年の掛布雅之(阪神=48本)④23年のポランコ(ロッテ=26本)。佐藤輝が0死球で本塁打王となれば球団では79年の掛布以来、46年ぶりだ。

 デイリースポーツ評論家・岡義朗氏は佐藤輝の0死球に「偶然といえるかもしれないが」と前置きして、「内角を突かれる場面もあると同時に、まず相手からすれば、横の角度で攻めるより縦の高低を使う配球の方が打ち取れると考えているのでは。そのことも影響しているかもしれない」と推察した。

 ちなみに0死球打者の本塁打数上位を見ると現時点で佐藤輝は歴代5位。最多本数は48本で79年・掛布。次いで46本の50年・西沢道夫(中日)、43本の50年・別当、42本の07年・ローズ(オリックス)と強打者が並ぶ。

 なお、現時点の規定打席以上セ・リーグ打者18人の中で0死球は佐藤輝のみとなっている。

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