【藤田平氏の眼】戦力見極め作業中の阪神 ボーダーラインの選手たちはCSまでに存在感をどれほどアピールできるか

 8回、左前打を放つ小野寺(捕手・石伊)=撮影・山口登
 9回、ボスラーの打球をフェンス際で好捕する左翼手・楠本(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神6-2中日」(15日、甲子園球場)

 阪神が2年ぶり80勝に到達した。佐藤輝が初回、左中間へ先制の適時二塁打を放つと、三回には右中間へ37号2ラン、五回も左へ2打席連続2ランと5打点の活躍。2度目先発となったネルソンは5回を3安打1失点で2勝目を挙げた。デイリースポーツ評論家の藤田平氏はレギュラーのボーダーラインにいる選手たちについて「CSまでに存在感をどれほどアピールできるか」と奮起を期待した。

  ◇  ◇

 ネルソンの先発や、井坪、小野寺らの起用から見て取れる通り、阪神は主力を休ませつつ、CSや来季を見据えて戦力を見極める作業を試合の中で行っていた。早々に優勝を決めたからこそ、勝ち負けを度外視してやれることだ。

 CSに関して言えば、ポジションが完全に固まっていないのはショートとレフトのみ。その中で熊谷の元気のなさは気になる。また小野寺も2試合ヒットを続けているが、他のレギュラーと比較すると、まだ物足りなさを感じた。

 また死球で休んでいる近本の代わりにセンターに入った井坪やDeNAから移籍し生き残りをかける楠本は結果を残せなかった。来季以降の戦力という側面で見ると、ベンチ入りする選手、レギュラーになっていく選手は、元をたどればこうしたチャンスをものにしている。

 CSが近づいてくれば、チームはそちらのモードに入っていく。ボーダーラインにいる選手たちは、それまでに存在感をどれほどアピールできるか。ぜひとも少ないチャンスを生かしてほしい。

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