阪神・近本 死球後に4度目30盗塁 左腕付近に直撃、五回守備から途中交代 試合中に帰阪病院へ

 「巨人11-10阪神」(13日、東京ドーム)

 左腕の痛みを感じながら、阪神・近本光司外野手は気丈に笑みを浮かべた。途中交代後、試合中にスーツに着替えて帰阪。「今は話せない」と言葉を濁したが、万全を期すため病院で検査に向かった。トップバッターを欠いたチームはサヨナラ敗戦。それでも今季最後となる伝統の一戦で節目の記録に達した。

 四回だ。2死三塁で打席に立つと、フルカウントから6球目。巨人の先発・横川のツーシームが胸元を襲った。体を反転させようとしたが左腕付近にボールが直撃。あまりの衝撃にバットを落とし、患部を押さえて顔をゆがめながら歩く。それでもなんとか一塁に進むと中野の打席で3球目だ。

 「しっかりチャンスがあれば走っていきたいと思っている。残り試合も頑張りたい」。直前にはけん制で警戒されながら、モーションを盗んで悠々と二盗を決めた。3年ぶり4度目のシーズン30盗塁到達で、競っているリーグ2位の中日・上林とは3差。プロ野球史上81人目の通算200盗塁まであと「2」とした。

 プロ7年目で5度の盗塁王。4年連続の栄冠も見えてきた。2年ぶりのリーグ優勝を遂げたシーズンでは、最多安打のタイトルでもトップの広島・小園に肉薄。ポストシーズンに続く残り13試合に休む時間はない。五回の守備から途中交代したが、直前の打席には立ってフルスイングも見せた。唯一無二のトップバッター。痛みを押して戦う。

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