阪神・近本 登場曲でファンに粋なメッセージ「感謝カンゲキ雨嵐」Vの御礼決めていた 最多安打へ止まらんマルチ
「阪神0-3DeNA」(9日、甲子園球場)
2年ぶり7度目のリーグ制覇から翌戦となった阪神は、DeNAに今季6度目の完封負け。その中で、近本光司外野手(30)がリーグ最多安打をキープする2安打に加え、三回の第2打席からは登場曲を嵐の「感謝カンゲキ雨嵐」に変更するなど、感謝の思いを表現。4万2640人のファンに向けた、御礼の夜となった。
ファンへの感謝を伝える方法はプレーだけではない。リーグ優勝後迎えた初めての試合。近本が2打席目を迎えるといつもと違う曲が響いた。Smile again うれしいよ 言わないけど はじめての 深い いとおしさは嵐-。近本らしい計らいに、甲子園の虎党が、そして全国の虎党が胸を打たれた。
「優勝したら(登場曲を)変えようというのは思っていたので」
実は2年前の優勝後にも登場曲を変えようと考えていた。しかし翌日からはマツダスタジアムでの試合だったということもあり、タイミングを逃していた。「今回はしっかりしようと思って」。2年ぶりにまた優勝できたのは、いつも変わらず声援を送り続けてきてくれたファンのおかげ。そんな感謝の思いを今年はちゃんと伝えたかった。 選んだのは、コンサートツアーをもって来年5月いっぱいに活動を休止する嵐の「感謝カンゲキ雨嵐」だ。「嵐も来年のライブで最後になるので。ライブの最後の曲があの曲なので、そういった意味で、優勝を決めた後のところはまた違うものでもいいかなと思って変えました」。嵐のコンサートでも、ファンへの感謝を込めて最後によく歌われる曲にメッセージを込めた。
もちろんバットにも思いを乗せた。初回先頭ではケイの初球・150キロ直球を左前へ。チームが苦戦している左腕に「初球からいかないといけないピッチャーだなと思ったので」と思い切った結果だった。この日は優勝当日と同じスタメン。藤川監督は「みんな選手は自分の技術を上げるために日々戦っていますから、疲れました、という選手がいればそうしますけれど、そういうふうには感じないので、試合に出たい、打席に立ちたい、登板したい選手たちが集まってるということですね」と説明した。
近本も最多安打のタイトルがかかっている中で出場。九回にも投手強襲の内野安打をマークし、リーグトップを走り続けている。さらに盗塁数でも1位に君臨している。「しっかりポストシーズンに向けて、コンディションと調子をしっかり合わせられたらいいかなと思います」。残り16試合。最後までファンを笑顔にさせるプレーを見せていく。
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