阪神 V決定の瞬間ににじんだ近本光司&木浪聖也の絆 遅れてきた近本を木浪が優しく出迎える 同期入団の2人

 「阪神2-0広島」(7日、甲子園球場)

 阪神が2年ぶり7度目のリーグ優勝。1990年巨人の「9・8」を上回り、NPB史上最速Vとなった。優勝決定の瞬間、同期入団の2人の絆がにじんだシーンがあった。

 センターへ高々と舞い上がった白球。近本がガッチリと捕球すると、甲子園が歓喜のるつぼと化した。マウンドには選手たちが一気になだれ込む中、近本はセンターから笑みを浮かべながら走ってきた。

 すでにマウンドでは選手たちが歓喜の輪を作っていた中、近本を待ち受けていたのは木浪。満面の笑みで背番号5とタッチすると一緒に歓喜の輪へと入っていった。

 2人は阪神が悪夢の最下位に沈んだ2018年度ドラフトで同期入団の間柄。ともに大卒社会人を経てプロ入りし、入団1年目から「キナチカコンビ」として黄金時代の礎を築いてきた。

 今季の木浪はレギュラーの座を失うなど苦しいシーズンだったかもしれないが、ベンチで若手選手のサポートをするなど藤川阪神を支えてきた。近本は不動の1番として打線を引っ張ってきた。2人の絆がにじんだワンシーン。2年ぶりのVに欠かせなかった2人が喜びを分かち合った。

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