阪神・中川 再び凱旋弾!三回先制ソロでプロ2号「自分のスイングができた」両拳握りしめ雄たけび

 「中日5-2阪神」(3日、バンテリンドーム)

 白球が左翼席に飛び込んだのを確認した阪神・中川は、両拳を握りしめながら雄たけびを上げた。気持ちを前面に出す男は、チームメートと笑顔でハイタッチを交わした。

 「しっかり振れて、自分のスイングができたかなと思います。いい結果につながってうれしいです」

 0-0の三回、中日・大野の変化球を強振した。やや詰まり気味にも見えた打球は、ぐんぐんと伸び、左翼フェンスを越えた。これが先月7日に、同球場の同戦で放ったプロ1号以来の先制2号ソロ。愛知県出身の中川が、再び地元で輝きを放った。

 4年目の若虎は毎日必死だ。この日は「7番・左翼」で、先月20日の中日戦(京セラ)以来のスタメン出場。優勝へのマジックを着実に減らす中で与えられた出番だった。「自分はチームに貢献することだけを考えているので、経験とかはあんまり考えていない。ただ、ゲームに勝ちたいという思いで挑んでいる」。左翼の守備でもファウルグラウンドの飛球に頭から飛び込むなど、持ち前のガッツあふれるプレーを見せた。

 悔しさも残った。2-5で迎えた八回、1死満塁と、一発が出れば逆転の絶好機で打席が回ってきた。しかし、結果は三塁への併殺打。盛り上がっていた虎党からは、大きなため息が漏れた。天を仰いだ中川は「あそこで打たないと意味がない。チャンスで打てなかったのが悔しかった」と唇をかんだ。

 三回の本塁打では、満面の笑みで迎えた指揮官も、八回の併殺打には厳しい表情を浮かべた。「たくさんの酸いも甘いも経験しながら、また明日からどんな姿を見せてくれるかってとこですね」と奮起に期待した。

 試合には敗れたが、豪快な一振りで試合を動かし、存在感を放ったのも事実。層が厚い外野の定位置奪取を狙う中川は、限られた出場機会の中で、結果を残していく。

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